大阪環状線撮り歩き・寺田町駅

今回は環状線「寺田町駅」から「天王寺駅」までを歩いた。

寺田町駅は、最近古い駅名の表示板が発見されて有名になった駅だ。それは1932年(昭和7年)の駅開設当時の物ではないかと言われている。残念ながら現物を確認せずにフィールドワークに出発。

講師の先生の言うには「お寺が多いです。寺田町だからでしょうかねえ」。四天王寺周辺には200ほどの寺院があるそうだ。地図の丸印以外にもお寺があったが、そのなかの幾つかを紹介する。

上の写真は融通念仏宗の浄長寺。周りはビル。建立当時はどんな様子だったのだろう。近くの公園には、保育所の園児さんたちが遊んでいた。

ここは久保神社。

写真の丸い石のあるところは「伊勢神宮遥拝所」。
この丸い石の穴の向こうに伊勢神宮があるそうだ。丸い石の穴に向かってお参りをすると、伊勢神宮にお参りしたことになるそうだ。なるほどねえ。そういえば西国33ヶ所のお寺の砂を集めて、その砂を踏んでまわれば33ヶ所をお参りしたことになる、というお寺を見たことがあるが、信仰のためにいろんな工夫があるのだなあと思う。

神社の屋根についている千木(ちぎ)で男神か女神かがわかると言う。千木が地面に対して垂直になっているのが男神というので、五条宮は男神。
でもこれで全ての神社がそうなのかというと、そうではない。
伊勢神宮は内宮の千木は地面に対して平行(女神)だが外宮は垂直になっている。外宮の主祭神は豊受大神という女神なのに千木の形式は男神になっている。長い歴史の中で様々な考え方や当時の価値観が反映しているのかもしれない。

これは樹齢500年のイチョウの木。
立て札には「公孫樹」という漢字が書かれていた。これでイチョウと読むのだそうだ。

500年前というと、関ヶ原の合戦のころ。この後、四天王寺、茶臼山と足を伸ばしたが、豊臣軍と徳川軍が戦った頃にこのイチョウの木が若木としてあったのかと思うと、長い歴史を見てきたのだなあと思う。
30年ほど前にイチョウの木の回復手術が行われ、セメントで覆われた部分が痛々しいが、春には若葉が芽吹き、秋には紅葉がすばらしいそうだ。
ここは季節を変えて来てみたいことろだ。
五条宮のイチョウは、江戸時代末には河内から大阪へ来る時の目印になったほどの巨木だったそうだが、今はビルの影になっている。

ここは四天王寺。工事中だった。 角度を変えると、四天王寺の五重塔と、あべのハルカスのツーショットが撮れた。韓国からの観光客がバス3台。韓国はキリスト教が多いと聞くが、仏教への関心もあるのだろうか。

これは「熊野権現礼拝石」(くまのごんげんらいはいせき)。
平安・鎌倉時代には熊野詣り(くまのまいり)が盛んだったそうだ。
熊野詣りの前に、ここから熊野の方向へ礼拝し、熊野までの安全を祈願して、熊野詣りに出発したという。
久保神社で見た「伊勢神宮遥拝所」と同じように、信仰が深かったことが想像できる。

四天王寺には転法輪石、引導石、伊勢神宮遥拝石、熊野権現礼拝石、の四石があるそうだ。
時間がなかったので、熊野権現礼拝石以外の石は見ることができなかった。機会を見つけて来てみたい。

境内ひるがえる「波阿彌陀佛」の大きな旗。不思議なデザインなので付近を見回すと説明書きがあった。

「聖徳太子は百済より大工(番匠)の技術を持ち込み、大工たちの間でも大工技術の始祖であると崇め奉られております。その七堂伽藍を創設されるとき大地の産物の命を絶ってしまうので、金槌(かなづち)、鋸(のこぎり)、錐(きり)などに仏性を入れて番匠器(大工道具)で「南無阿弥陀佛」の名号を書かれ、大工の工事安全と無事建立を祈ったといわれております。実物は軸装で、宝物館に収蔵されており、工事作業の時に、この番匠器名号を旗に変えて作業中の安全祈願として掲揚しています」

なるほどねー。さすが聖徳太子。お寺を建立する時にも万物の命に心を配ったというのだから。
鋸、鉄木梃(かんなてこ)、墨指(すみさし)、のみ、釘貫(くぎぬき)、小刀、おの、鉋(かんな)、錐、犀槌(さいづち)、さしがね、鋏(はさみ)、槍鉋(やりがんな)、銑(せん)、鎌(かま)などがデザイン化されて「南無阿弥陀佛」の文字を作っている。日本仏法最初のお寺だけにいいものが残っている。

お骨仏のお寺で有名な一心寺。ディスプレイが改装された通天閣が見える。

大阪冬の陣では徳川家康の本陣となり、夏の陣では真田幸村の本陣となった茶臼山。 山頂は工事中で、周りの整備が進んでいた。

整備が進む茶臼山の朱塗りの橋を渡る和服の女性。おもわずだれもがカメラを構えてシャッターの音があちこちから。
最後の写真は慶沢園のポスター。なかなか洒落たコピーではありませんか。

今回は寺田町だけにお寺シリーズになってしまった。お寺以外にもスナップ写真を取ったので、次の機会でも紹介したい。

 

 

 

 

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