映画「この世界の片隅に」

封切りの日に、この映画「この世界の片隅に」を見に行った。

昨年の8月にコミック「この世界の片隅に」を読み、映画化されることを知ってブログに書いて1年以上が経っていた。(下はコミックの表紙)

封切りの日の朝日新聞朝刊に、全紙大のポスターが出ていてびっくりした。

これだけの宣伝なのに、映画館は大阪市内はテアトル梅田の一館だけ。映画の上映のときに「好評のためシネ・ヌーヴォ梅田でも上映」というテロップが入ったが、当初は全国で63館だったそうだ。
 12日、13日の土曜日曜の公開で3万2032人の観客動員数で、全国映画動員10位にランクインされたと言うから、その人気の高さは想像できる。

私はネット予約していたので座ってみることができたが、立ち見券も出て大入り満員だった。映画を見終わって出ると、次回の人がずらっとならんでいて関心の高さを実感する。

さてこの映画について調べてみた。ウィキペディアによると、

「劇場アニメが、2016年11月12日に公開された[。片渕素直が監督・脚本を務める。片渕自身がこの作品のアニメーション映画を企画し、こうのに許諾を請う手紙と自作『マイマイ新子と千年の魔法』のDVDを送った。こうのは1996年に放送された片渕のテレビアニメ『名犬ラッシー』にあこがれ、「こういう人になりたい、こういうものが作りたいと思う前途にともる灯」として捉えていたため、この手紙を喜び枕の下にしいて寝たという[
2012年8月17日にtwitterにて制作発表、翌日より第一弾ポスターが広島県・山口県を中心に展開された[。アニメーション制作はMAPPA。ポスターの作画は浦谷千恵。制作状況は、監督によってWEBアニメスタイルのコラムで連載されている。
2015年3月9日からはクラウドファンディングサイトMakuakeで2000万円を目標に[資金調達[が開始され、2015年3月18日午前2時50分に達成。集めた資金はスタッフの確保やパイロットフィルムの制作などに使われる予定と記載されている。最終的に5月29日までの延べ82日間で3622万4000円を調達し、支援者は3374人となった。支援者数は国内クラウドファンディングの過去最高人数で、支援金額も映画部門では国内最高記録。これを受けて2015年6月3日に製作委員会が発足し映画制作が正式に決定。配給は東京テアトル」

クラウドファンディングという方式があるのを知らなかった。知っていたら私も一口参加していたのに。

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左はこの映画のカタログの裏表紙より取ったもの。このカタログは内容が素晴らしい。
映画を見る人は、是非とも買ったらいい。この二日間で完売して増刷しているそうだ。
ふだんパンフレットやカタログを買わない人も、この映画を見て買っているということだ。

作品の内容は以前にブログで書いているのでここでは詳しく書かない。映画が評判なってきたので、新聞やテレビで紹介されることも多くなってきたので、知る機会も多くなったと思う。

映画を見ての私の感想、多くの人が見るといい映画だと思った。世界的にも、日本的にも、この時期にこの映画が上映されたことは意味があることだと思う。
原作と映画とは違うことが多い。この映画でも紹介されなかったエピソードがある。私は映画化と知ったときに、映画ではどのような脚本になるのかなあと思っていた。パンフレットの監督の談話を読んで、「映画の中心は、すずさんの義理のお姉さんの径子さん」ということなので、なるほどそのような脚本になったのかと思った。

この映画のパンフレットは、多くの人が内容に関わっての記事を書いている。

◯監督・脚本の片渕須直さんのインタビュー
◯スタッフインタビュー
 (浦谷千恵さん、松原秀典さん、林孝輔さん、コトリンゴさん)
◯北条すず役 のんさんのインタビュー
◯原作 こうの史代さんのインタビュー
◯アニメ研究家/明治大学大学院客員教授 氷川滝介さんの寄稿
◯映画家/料理家 大林千茱萸さんの寄稿
◯漫画家 青木俊直さんの談話
すずさんの生活に合わした歴史年表やロケ地マップなど盛りだくさん。
映画をご覧になったら、パンフレットは欠かせないと思う。

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左は、この映画パンフレットにあったすずさんの手紙の一枚。

すずさんの人柄がじんわりと伝わってくるような絵手紙が4枚、このパンフレットに載せられている。

最後に監督のインタビューからの引用を紹介する。

「・・・物語のラストで、すずさんは自分には作ることのできなかった子どもを拾います。そこで彼女は、どう「母親」として振る舞えるかという課題に直面する。僕はレコーディングルームにいたのんちゃんに、「ママになれ」と声をかけることになりました。そこにはもう、23歳になるのんちゃんも、20歳ぐらいのすずさんという人もいなくなって、「お母さん」になった人が出現するはずだと。
 で、その人は多分、戦災孤児のその子のことを、いちいち肯定してあげるだろうなとおもったんですよ。焼け跡で腕にしがみついてくれば、手を添えるだけじゃなくて「うん」て言ってやる。家に連れて帰ってノミやシラミがワッと出てきた時は、元々の絵コンテでは「あっ」って書いてたんだけど、「ありゃ」とか言って、事も無げに着替えさせてやる。そういう、お母さんというスタンスでの所作が見出せたことで、後半の辛すぎる体験を通じてすずさんがどう成長したかという映画の終着点が、やっと描ききれたのです。
 だから、原作にない、その後のすずさんたちが明るく生きていく姿を、エンディングテーマに重ねて急遽描きました。いくつもの縁と幸運が連なって僕ら作りて側が確信したように、すずさんたちは確かに、我々の「この世界」の片隅に実在する。そんな実感を、なるべく多くの観客の皆さんに届けられたらいいなと、本当に願うばかりです。」

映画のラスト、エンディングは必見。
映画館は胸にしみるような静けさがただよっていた。

 

 

第2回クラウドファンディング 目標突破!

 11月23日に「この世界の片隅に」のオフィシャルサイトを見ていると、映画を世界上映させるために監督を現地に送る取り組みがなされるそうだ。その費用のためのクラウドファンディングを開始するというニュースがあった。目標額1000万円。期日は来年の1月30日まで。私は一口応募することにした。
24日にホームページみると、開始して11時間で目標額を達成していたという!。
金額は1800万円を突破していた。
イギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、アメリカをはじめ15カ国で上映が決まっているという。監督はこれら国々を訪れ、映画を見た人々との交流を考えられているそうだ。私はこの意見に大賛成。是非「この世界の片隅に」の映画を全世界の人々に見てほしい。そして戦争の悲惨さとそこでたくましく生きてきた人々の生活ぶりを知ってほしいと思う。

日本の多くの映画館で、「この世界の片隅に」の映画を上演してほしいものだ。

オフィシャルサイトのアドレスは以下のとおり。

http://konosekai.jp/