ドイツグリム紀行16(4日目の3)

ハーメルンからブレーメンへ

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ハーメルンの町は上の地図のように川に面している。その川がヴェーザー川。ネズミが溺れたという川。
昼食の後、地図の中央ぐらいにある「Hochzeitshaush」に行く。市の祝宴会場で「結婚式の家」として知られているということだ。
ここに「仕掛け時計」があり、毎日3回公演。午後1時5分からというスケジュールに合わせて私たちは散策と昼食をとったというわけだ。

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これがその「結婚式の家」。2階の中央に金属製?の扉がある。この扉が開き、人形が動き出すそうだ。公演の時間に合わせて観光客が集まってきた。

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松本侑子さんの資料から。

「午後1時15分から、繁華街にあるホッホツァイハウスで、機械じかけのネズミ捕り人形劇が始まる。
時間を見計らって出かけた。これも17世紀の建物で、見上げると、二階に鉄の扉がある。ここから人形がでてくるのだろう。少しずつ観客が増えてきて、定刻きっかりに始まった。建物上部の外壁に吊るされたたくさんの鐘がハーモニーをなしてメロディーを奏でる。金属的で、なんとしても妙な音色だ。それぞれの鐘が調和した和音を響かせるのではなく、わざと中途半端にずれていて、催眠術にかけられているような心地になる。摩訶不思議な伝説をイメージした作曲なのだろう。やがて鉄扉が開き、人形のネズミ捕りとネズミの行進が始まった。続いてネズミ捕りと子どもたちが進む。最後にネズミ捕りだけが行進して、子どもたちはもう通らない。仕掛けは簡単だが、からくり人形らしい無機的で、やけに薄気味悪い人形劇だった。この冷淡さが逆に、800年昔の因習と迷信、貧困と猥雑、粗野と病気に満ちた中世農村の暮らしを思わせた。」

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この日はとても暑い日だった。写真のように、半袖姿で石畳の影も黒々としている。
私たちは散策の時間に買い物もしたりして、陽気な町の風景を楽しんだ。
さて、これからバスに乗ってブレーメンへ向かう。

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バスで2時間半の長旅。途中にはとうもろこしの畑が続いていた。
風車の後ろには風力発電の鉄塔が。ここでは風力発電の鉄塔が多く見られた。

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ブレーメン到着。荷物をホテルにおいて町を散策することになる。時刻は午後4時に近くなっている。
ここで松本侑子さんの資料の紹介。

「・・・ブレーメンは、1200余年の歴史を持ち、中世はハンザ同盟の中心都市の一つとして栄えた。ハンザ同盟とは、13世紀から16世紀にかけて、海上交通の安全、海賊からの防衛、商業権の拡張を目的として、北海やバルト海沿岸にある北ドイツの都市が結成した同盟のことだ。ブレーメンは海に面していないが、ウェーザー川の下流にあって川幅が広く、船が行きかう。北海に近いことから海外貿易でうるおい、ハンブルグについでドイツ第2の貿易港である。現在の人口は50数万人だ。
・・・(略)・・・・車を留めて歩きだすと、なんとも楽しくにぎやかで浮き浮きするような商業の都だった。石畳の広場には大道芸人が歌い踊り増えを吹き鳴らしている。春の日ざしを浴びながら、それを取り囲む観光客たちもにこにこしている。街角の小さな店のテラスでビールのグラスを傾けて談笑する人々、貿易港らしく洒落た品々がきれいなウィンドーに飾られ、キラキラ光るような商店が軒を連ねるきれいなショッピングアーケード、疏水のヴァンドラーハムの岸辺はよく手入れされた芝生で、大きな昔ながらの水車小屋がそびえ、紫パンジーを敷きつめた花壇が広がる。・・・・・・・・」

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私たちが訪れたのは、世界遺産に指定されている市庁舎。
写真のように工事中だったが、中の見学ができる。見学のための集合時間が迫っているので、大急ぎでこの市庁舎の入口を探して小走りになってついていく。市庁舎の歴史は古く、1405年までさかのぼるらしい。

img_3734見学の入り口は、工事中のフェンスの横。ドイツ人らしい観光客がならんでいる。
ブレーメン市庁舎は、自由ハンザ都市ブレーメンの参事会議長及び市長がいる建物。
第2次大戦中、市民たちは市庁舎の外壁を覆いで囲ってこの建物を守ったと言うほど、ブレーメン市民にとって愛着のあるものらしい。何度も修復と改修がされ、私たちが訪れたときも大きな工事中だった。

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下の写真は、市庁舎の装飾が立派な大広間。天井からは帆船の大きな模型が吊り下げられている。
少しわかりにくいが、この帆船の両側に見える壁の壁画には、右にクジラ、左にシャチ?らしきものが陸に上げられているところがかかれている。
ガイドさんに聞くと、北海ではクジラ漁が行われていたそうだ。

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おもしろかったのは最初に見学した部屋にあった鏡。
天使が鏡を持っている。
左の天使は本を持っている。過去のことがここには書かれている。右の天使は時計を持っている。未来はこれからやってくる。
そして真ん中の鏡には、現在の私が写っている、というわけ。
過去、現在、未来を表しているそうだ。
なるほど、最後の審判を待つ人達にとっては、現在の姿をしっかりとみつめなさい、というわけかなと自分流に考えた。

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市庁舎前の広場、マルクト広場にあるのが、ローラント像。この像を含めて世界遺産となっている。
ローラント像は、中世の文学「ローランの歌」に登場する英雄のローラントの像で高さ5.47mの立派な像。松本侑子さんの資料によると、

「マルクト広場のブレーメン市庁舎は、15世紀初めにゴシック様式で建てられ、17世紀にルネッサンス様式で増築されたきらびやかで優雅な建物だ。圧倒される大きさ、存在感、豪華さで、この街の繁栄がつくづくと偲ばれる。これまでの街道沿いの市庁舎とは風格がことなる。ロバたち四匹がブレーメンへ行けば、音楽隊としてどうにか食べていけると思ったのも無理はない。マルクト広場には、高さ5メートル以上あるローラント像も建っていた。これはハンザ同盟の自由都市の象徴だが、こうした巨人もデンマークなど北方の伝説を思わせる」

 このローラント像は1404年作で、最初は木造だったらしい。第二次世界大戦のときには、市民がレンガで壁を作って守ったという。

私たちはもう少し、夕食までの時間を使ってこの町を散策することになる。

 

 

 

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