楊家埠風箏博物館 (ようかふ ふうしょう はくぶつかん)
予定表を見ると午後は凧と版画の博物館へ行くことになっている。
その前に昼食。大きなホテルのレストランでここの郷土料理を食べる。
郷土料理とはどんなものだろう?と思っていたら、最初は少しずつお皿が出てきたが、どんどん出てくる。日本の料亭のようにお品書きがおいてあればいいのに、と思う。海に近いから海産物や新鮮な野菜がたくさんあり、味もしつこくなかった。
バスに乗って目的の博物館へ。
行くところは、漢字で書くとサンズイヘンに明治維新の維の字と坊さんの坊の字の町、ガイドさんは「日本語読みでは『いぼう』」と言っていたが、英語でWaifangと書いてある。
バスの走る高速道路の横ではこのようにマンション建設がすすんでいる。
途中のドライブインのトイレ。
外のトイレの表示は男女とも赤色。
日本のような男女による色分けていう意識はないようだ。
色鮮やかな門。「楊家埠(ようかふ)」と書いてある。
楊家埠は山東省にある昔より版画と凧で有名な地域らしい。ここは楊家埠の民族芸術を広く知ってもらおうと設立された観光区。
巨大で色彩豊かなオブジェにびっくり。
さて、まずは凧の博物館へ。
ここは凧の博物館で、大きなものから手頃な大きさのものまで、多種多様な凧が展示されていた。世界の国々を凧で表したものもあった。もちろん日本もあり、真ん中に鶴の絵が描かれていた。
この展示棟のそばに、凧を作って販売している建物があった。
制作しているところでは、この女性だけが写真を取るのを了承してくれた。
実際にこれらの凧はとぶのだろうか?と疑問が湧く。
建物の敷地内にあった壁画に、凧を揚げている様子が描かれている。
このテーマパークの真中にサッカーができそうな広い空き地があり、毎年ここで凧揚げ大会が開かれているそうだ。
次の日の移動のバスの中から、実際に凧揚げがされているところを写真に取ることができた。
拡大してみると、凧であることが確認できる。
へーっ、近代都市の象徴のような高層ビルのそばにある公園で、凧揚げがなされているんだー、と感心してしまう。
日本に帰ってから調べてみると、中国の凧の歴史は紀元前4世紀にもおよぶそうだ。軍事目的にも使われたらしい。
日本では凧揚げはお正月、と定番になっているが、中国では季節に関係なく凧揚げが好きだそうだ。だから都心部で凧揚げがされていたのかと納得する。 楊家埠は世界的にも凧の生産地として有名らしい。
さて凧はここまでとして、次は木版年画の博物館に向かうことになる。