ポルトガル紀行 13

ポルトガル5日目
      リスボン シントラの宮殿

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ロカ岬から16km、バスて約30分。シントラの宮殿にやってきた。

「地球の歩き方」によれば、深い緑に囲まれた山の中に、王宮を中心として貴族の別荘や城壁が点在するこの地は、イギリスの詩人バイロンが「この世のエデン」とたたえたところ。美しい景観は、世界遺産に登録されているということだ。

まず王宮の見学をする。
ここはもとはイスラム教徒が建てたものを、14世紀にジョアン一世が増改築したもの。特徴となっている白い大きな煙突は、その時につくられたそうだ。

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歴史的な建造物は修復の繰り返し。私たちが行った時は、厨房の修復中だった。

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左上は当時の調理鍋。右上は煙突の下から上を見たところ。

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27羽の白鳥がみな違ったポーズをとっている白鳥の間。
ジョアン一世にはイザベラという娘がいて、1662年にフランスの貴族に嫁いでいる。イザベラが白鳥が好きだったこと、27羽と言うのは嫁いだ時の娘の年齢、白鳥は生涯伴侶を変えることはないといういう言い伝えがあるから、というガイドさんからの説明。
ここで天正少年使節団は歓迎のもてなしを受けたという。この時には、天井には白鳥が描かれていなかった。IMG_8697

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天井一面がカササギでうめつくされているカササギの間。カササギの口から「POR BEM」とかかれたリボン、手にはランカスター家の紋章のバラの花。
これはには意味があるとガイドさんの話。ジョアン一世がお気に入りの女官にキスをしたところをフィリッパ王妃に見つかり、王は「善意でキスをした」と弁解。王妃はこのことを口外しなかったが、女官たちの間にうわさがたつ。王は「おしゃべり」と言う意味を持つカササギの絵を女官の数だけ天井いっぱいに描かせたという。フィリッパ王妃への敬意を表するために、王妃の実家のランカスター紋章のバラの花、「善意でキスをした」と言う意味の「POR BEM」と書いたと伝わっている。
白鳥の間もカササギの間も本当のことはわからないなあ、と私は思う。
伝説と真実のちがい。おもしろいほうが後世に伝わるから。
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アズレージョで狩猟の様子を描いた紋章の間。
王宮だけにその装飾や調度品はすばらしい。

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IMG_8721IMG_8718ここは「ガレー船の間」。
16〜17世紀のころに描かれたものらしい。こういう絵があると、大航海時代と言われた頃の船の形のちがいや、港の様子が想像できる。
こういった船で、日本まで来たのかなあと思う。フランシスコ・ザビエルもこんな船に乗ったのかもしれない。

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そしてここが天正少年使節が祈りを捧げたという礼拝堂。
天正少年使節団の意味や経過は、本やネットにたくさん紹介されているので、ポルトガルへきてからのことで、私が知ったことを書いておく。

1582年(天正10年)2月20日 長崎港を出港
1583年11月   インドのゴアに到着
1584年5月    アフリカ喜望峰をまわる。
1584年8月11日 ポルトガルのリスボンに到着。
           (このあと見学に行ったテージョ川河口にある
            「ベレンの塔」を見ている。)
           少年使節団の宿舎となったのは、サン・ロッケ教会
           (この教会も私たちは見学をした。)
           マドリードに出発するまでに、シントラの王宮
           訪れている。
           ここでポルトガルの副王アルベルト・アウストリアに
           謁見したという。
1584年11月   スペインのマドリードに入る。
1585年3月23日 ローマ教皇グレゴリウス13世に謁見。

さまざまな行事をこなした後、少年使節団は日本に帰る支度をはじめる。

1585年12月中旬 ポルトガルに戻ってくる。 
           私たちが訪れたコインブラで2週間すごし、
           大学生たちと交流、クリスマスを楽しんだそうだ。
1586年      バータリアの未完の礼拝堂を訪れる。
           アルコバサ修道院を訪れる。
           ナザレの町を訪れ、リスボンに戻る。
1586年4月    日本に向けて出発。
1587年5月    インドのゴアに到着。
1590年7月21日 長崎に帰港する。

こうして書いてみると、私たちが訪れたところに天正少年使節のたずねた場所が重なり、同じものを見たのかと思うと何か感慨深い。しかし「白鳥の間」も「カササギの間」も「ガレー船の間」も天正少年使節団が来た時には、私たちが見た天井絵はなかったようだ。きっと派手さよりも質実の美があったのではないかと思う。
 さて天正少年使節団のことは、これからも見学した場所に合わせて書いていくとして、私たちのたびに戻ろう。

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王宮からは、貴族の別荘らしき屋敷が見える。風光明媚なところなのだ。

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王宮の見学の後は、町中を歩く。観光地らしく、食べ物のお店、おみやげ物のお店、コルクを使った品物のお店など、斜面の路地にへばりつくように並んでいる。エッグタルトのお店で買い物などをしてバス停に来ると、左の写真のようなパトカーが見えた。
また警官の姿も見える。

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静かな観光地なのに、なんとなく不安な空気が感じられるときもある。
これも2016年という時代の象徴なのかもしれない。
ポリスの横の看板は映画の宣伝か?「進撃の巨人?」に似ているが・・・・・。

さて、時間もお昼時。バスに乗ってリスボンのレストランへ移動する。

 

 

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