スペイン「カルメン」紀行7

アルハンブラ宮殿から見た月

この月はアルハンブラ宮殿を歩いている時に撮したもの。

10月21日、さてこの月の月齢は?。

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答えの前に少し考えてみよう。下の写真の月は約1ヶ月後の11月19日の月。

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国立天文台のホームページによると、

表1 月の形と見え方
呼び名 月齢 月の形 見え方
新月(朔) 0 光っている部分がほとんどない 太陽に近い上に暗いので、新月の前後1日ぐらいは見えない。
三日月 2前後 西側が細く光っている 日の入り後の西の空で見やすくなる。
注意深く探せば、昼間も太陽の東側に見ることができる。
上弦 7前後 西側半分が光っている 昼ごろ東から上り、日の入りのころ南の空に見える。
真夜中ごろ西に沈む。
満月(望) 15前後 ほぼ全面が光っている 日の入りのころ東から上り、真夜中に南の空に見える。
日の出のころ西に沈む。
下弦 22前後 東側半分が光っている 真夜中ごろ東から上り、日の出のころ南の空に見える。
正午ごろ西に沈む。
(特別な名前は
ありません)
27前後 東側が細く光っている 日の出前の東の空で見やすくなる。
注意深く探せば、昼間も太陽の西側に見ることができる。

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上弦・下弦(First Quarter / Last Quarter / Quadrature )

・太陽と月の黄経差が90度・270度になること、あるいはその時刻が上弦・下弦です。
・半月(半月)、弦月(げんげつ)、弓張月(ゆみはりづき)とも呼ばれます。
・月の半分が明るく輝くように見えます。
・上弦・下弦の区別は沈むときに弦(まっすぐな部分)が上にあるか下にあるかによる、と言う人もいますが、単に陰暦で上旬の弦月、下旬の弦月程度の区別という人もいます。

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という説明がある。団地の上に見える月は「西側半分が光っているので上弦の月」といえる。

以前のブログで書いた「下弦の月」と違って、今回は月を正面に見て右側に太陽がある。だから月の右半分が光って見えている。ただ太陽はもう日没時間を過ぎているので地平線の下にある。
そしてこれから月は日ごとにふくらみをまして、26日に満月となる。

太陽と月の満ち欠けについて

太陽の位置と月の満ち欠けの仕組みについて簡単におさらいをしておこうと思う。
下弦の月の説明で使った、国立天文台の図をもう一度見てみよう。

月の満ち欠け1

 

月の満ち欠けは、基本的には太陽の反射がどのように見えるか、ということにまとめられる。

上弦の月

上弦の月は、地球から見て月の右半分に太陽の光があたっているように見える位置関係なので、上の図の2番のように見える。
これを地球の地面から見た図にすると、

IMG_20151120_0002

上弦の月は日没ころに南中する。という言い方ができる。
上弦の月を過ぎると、月は満月に向かっていく。

ではこの上弦の月の月の出はいつごろなのだろうか。それがこの図。

IMG_20151120_0002 - バージョン 2

実際に11月19日の月の出の時間を調べてみると、12時23分。確かにお昼ごろに月が昇ってくる。
ではこの日の月の入り、月が西の空に沈むのは何時頃なのだろう。IMG_20151120_0003

 

図に書いて考えると、真夜中になるようだ。実際の時刻は次の日の午前12時8分ごろ。深夜だ。

三日月

三日月というのは、正確にいうと新月から三日目の月のこと。
しかし新月と上弦の月のあいだの月を、三日月という言い方もするので、ここではこの広い意味での三日月を考えてみる。

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上の図のように、日没の頃に南西の空に出ている月が三日月と呼ばれている。

月は太陽の光があたっている面が、光って地球から見えていることを考えれば理解できると思う。
月が地平線に沈む時(月の入り)は、下の図のように太陽はすでに沈んでいる。
言いかえると、太陽が沈んでいても三日月は空にある。
三日月をすぎると月はますます丸みをおびて、満月に向かっていく。

IMG_20151123_0007

逆に月の出の時は、太陽はどこにあるのだろう。
下の図のように、日の出の頃は月はまだ地平線の下にある。

IMG_20151123_0007 - バージョン 2

IMG_20151123_0006 - バージョン 2

図のように、日の出の後から月が登ってくる。その時には太陽の光で月の姿は肉眼では見えない。日が沈む頃になって、月の姿が見えてくる。

下弦の月

下弦の月は以前にブログで書いたが、下の図のようなときである。
下弦の月がすぎると、新月に向かっていく。

IMG_20151123_0010

太陽に近い面が反射するので、地球から見ると月の左側が光って見える。
太陽が南中する頃、お昼ごろには、下弦の月は地平線に近づいて、月の入りとなる。

IMG_20151123_0010 - バージョン 2

では月の出は何時頃だろう。真夜中に下弦の月が昇ってくることが、図よりわかると思う。 IMG_20151123_0009

こういうふうにして、太陽と月の位置関係から月齢を考えることができる。

日の出の時、月齢によって空のどの辺に月が見えるか、をまとめてみたのが次の図である。 IMG_20151123_0005

こんなふうに読み取ればよい。
日の出の時に、
南の空に月があれば、それは下弦の月
南西の空には、レモンの形の月が見え、
西の空に月があれば、それはほぼ満月の月。
そして南東の空にある月は、新月に近づいていく月齢の月が見え、日の出とともに太陽の明るさのために見えにくくなっていく。

今度は日没の時に見える月を考えよう。
見える方角によってどんな月齢の月が見えるだろう。

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こちらはこんなふうに読み取ればよい。
日没とともに東の空に昇ってくる月は、満月。
与謝蕪村の句「菜の花や月は東に日は西に」の世界である。
南東の空に月があれば、レモン形の月。
南に月が見えれば、それは上弦の月。
南西の空に見える月は、三日月型の月である。
新月は太陽と同じ方向にあるため、見ることはできない。

さて、一番初めのアルハンブラ宮殿から見た月の月齢もう分かる。
お昼時に、空高くに右半分が光っている月、それは「上弦の月」と言っていいだろう。
ネットで調べてみると、この日のマドリードでの上弦の月は10月20日とあった。