スペイン「カルメン」紀行4

アルハンブラ宮殿2

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ライオンの中庭にあるライオンたち。この像の動画がNHKのホームページにあった。

http://www1.nhk.or.jp/creative/material/40/D0002021661_00000.html

イスラム教は偶像崇拝を禁止していて、キリスト教や仏教のようにイエス像や仏像のようなものを作り、それを神の身替りとして拝んだりすることを禁じている。
したがってこの宮殿の模様も、写真のように植物や直線・曲線で作られた幾何学模様が中心になっている。

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しかしこのライオンだけが動物の姿で登場している。ガイドさんの説明も「なぜか、このアルハンブラ宮殿でただひとつの動物の姿がここのライオンです」と疑問のままでそれ以上の説明がない。もともとはここになかったからだとか、アクサリーだから、装飾だからという説明もあるようだが、完全に納得できる説明はないようだ
それにしてもなんともユーモラスな顔。12のライオンが時計の働きをしていたという話もあるようだが、私が見たライオンたちはみんな口から水を出していた。今は完全に観光のためのアクセサリー化しているようだ。

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ドラえもんに似ている、という声に応えるようにガイドさんが、「ドラえもんの作者の藤子不二雄さんが、このアルハンブラ宮殿のライオンの像を見たことが、ドラえもんの姿のヒントになったそうです。」と説明があった。これは初めて聞いた話。どこまでが真実か確かめることはできないが、このライオンの像たちがドラえもんのように、アルハンブラ宮殿に住む人達をニッコリさせたことは想像できる。
アルハンブラ級では水と風が感じられるような設計になっていると思う。
大切な水を身近に置き、吹き抜ける風が草木を通りぬけ、頬に感じる。
自然のうつろいの中に人が生きていると、考えてしまう。それが当時のイスラムの美的感覚だったのかもしれない。

グラナダが滅びたあとに、キリスト教文化によってたてられたのが16世紀に建てられた「カルロス5世宮殿」。それが下の写真。

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青銅の輪のように見えるのは、馬をつなぐためのもの。
かなり高い場所についている。
この建物が作られた頃は、馬車や馬が交通手段で、その馬たちをつなぎとめるためのものらしい。
ガイドさんに聞くと、石畳の道を馬が闊歩していたそうだ。そうすると馬の蹄鉄はその当時からあったのですか?と聞くと、そうだということだ。石畳に響く馬の蹄鉄の音は当時の賑わいを象徴するものだったのかもしれない。
この宮殿の内部は、コロッセウムを思わせるような円形の中庭になっていた。
アルハンブラ宮殿には似つかない、巨大な石の建造物だと思ったのは私だけではないと思う。

ガイドさんの話によると、現在のアルハンブラ宮殿は緑に囲まれているけれど、使われていた時は、城壁という性格のため、周りには木が植えられておらず、赤土の壁と地面だけだったという。今のアルハンブラ宮殿からは想像もできない姿だったのだ。観光の宮殿ではなく、武力衝突の砦としての城であったのだ。
イスラム軍とキリスト教軍の戦った遺跡がこのアルハンブラ宮殿より見えた。
その遺跡のことは次回のブログに。

 

 

 

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