大阪市人権・同和教育大会2015

6月26日・全体会

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IMG_69602015年度大阪市人権・同和教育研究大会が、6月26日金曜日(全体会)・27日土曜日(分科会)が開かれた。
写真は、全体会の会場となった中之島にある中央公会堂。

受付でもらった大会資料には「大阪市人権・同和教育研究大会報告冊子41」と題した報告資料集が入っていた。少なくとも40年以上の歴史を持つ研究大会なのだ。

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全体会のホールはいつもながらに満員。
来賓には大阪市教育委員会、大阪市PTA協議会、教職員組合、校園長会、教育研究会などの代表が勢揃いしていた。大阪市が人権教育・同和教育を大切にしていることを象徴するような会だった。
挨拶の中でも、教職員組合代表の挨拶で、今は亡き大阪府同和教育研究協議会の研究部長だった北窓さんに触れられたことに感銘した。「様々なことに出会うこと、出会わせること」が教育の原点だ、という言葉は忘れてはならないと思う。

全体会の記念講演は、元大阪府の高校の事務長をしていた写真家の川谷清一さん。
「めぐり愛つむいで〜東日本大震災から学んだこと〜」と題しての、ご自分が経験したこと、現在取り組んでいることが語られた。写真が引き合わせる事実の重みがひしひしと伝わってくる講演だった。
講師プロフィールを冊子から引用する。
「・・・・2011年3月11日に起こった東日本大震災後、ボランティアとして被災地を1年間に10度訪問。津波で流された写真を回収し修理する「思い出探し隊」をはじめ、NPO法人・め組JAPANの救援活動にも参加し、瓦礫撤去や仮設住宅訪問を行う。その後、35年間務めた大阪府を退職し、2012年4月から宮城県に移住。被災地の復興・復旧と交流のあった戸倉小学校の子どもたちの成長を見守ることを決意。元テニスインストラクターの経験や料理の腕を活かし、”年中夢中”を身上としながら日々奮闘している。・・・・写真や書の作品を常設展示する「風の宿つむぎの家」を開設。出身地の関西をはじめ全国からボランティアが駆けつける活動の拠点となっている。移住後は、緊急学校支援員として石巻市立の小学校と中学校で勤務の後、2014年4月より一般社団法人みらいサボート石巻に復興応援隊として採用され、現在は石巻仮設住宅自治連合推進会で事務局スタッフとして日々、仮設住宅を見守り、被災者と町の復興のために走り回っている」

全大会終了後の中央公会堂のロビーや入口付近では、久しぶりに出会ったと思われる人たちがあちこちで肩を叩き挨拶をしたり、近況を語り合っているにこやかな場面が見られた。これも全市の研究会だからこそ味わえる風景だ。

6月27日・分科会

翌27日、淀川区・東淀川区・北区の学校施設や社会教育施設等を利用しての分科会が開かれた。
わたしは東淀川区の「むくのき学園」に行った。
「むくのき学園」とは、かつての啓発小学校と中島中学校が小中一貫校になった学校の愛称。小中一貫校の施設設備や教育内容にも関心があったので、ここで開かれる分科会に行ったわけだ。

以前の中島中学校は「東淀川特別支援学校」なっていた。
東淀川特別支援学校の上空を,中島中学校の時と変わらず伊丹飛行場へ向かう旅客機が轟音とともに低空飛行していた。
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啓発小学校の外観は以前と変わっていないように思えた。しかし、階段にいろんな国での挨拶や英単語のカードがはられていて、なるほど新しい学校としての取り組みは、こんなところにあるのだなと思ったりもした。

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分科会の報告は、会場校の5年生の報告、平野北中学校の報告、そしてここも小中一貫校である「やたなか小中一貫校」の報告の三つあった。

報告内容についてはふれないが、私が感心したのはどの学校も、若手の教職員のがんばりだった。 子どもたちのことを真剣に考えた実践が報告された。 最近の学校は、ベテラン層が多く退職し、若い教員が多数採用される中での課題がよく話題になっている。 しかしこの分科会の報告を聞く限り、熱心に、汗をかき、子どもに真正面からぶつかりあい、未来を切り開こうとする若い教職員の営みがあることがよくわかった。
一人の教職員のがんばりも大事だが、その一人をささえ、一人を育てる教育環境がここにあると思った。
報告にあった「いい学校とは、課題がない学校のことではなく、課題をみんなで共有できる学校である」は、過去・現在・未来へと語り継がねばならない言葉だと思った。
大阪市人権・同和教育研究大会は、大阪市にとって欠かすことのできない研究大会だと感じた。

 

 

 

大阪市人権・同和教育大会2015” への2件のコメント

  1.  大阪市人権・同和教育研究大会の記事を読んで感慨深いものがありました。時代が流れても大会は脈々と続けることは不断の努力を必要とします。ここに紹介されている大会のようすは当方がかかわった時と同じ空気が伝わります。態勢の変化にもかかわらず、理念や実践を継続するにはその時々の事務局を中心とした方々の苦労たまものだと思います。
     毎年のように参加されている碧空の空さんにも感心しています。

     米寿の会の原稿(校正)をパソコンのメールで送りました。ご一読をお願いします。

    • コメントありがとうございます。
      不易流行っていう言葉がありますが、人権教育・同和教育というのは、不易であり流行であると思います。継続は力なりとはよく言ったものです。
      今年の全国の研究大会は長野で行なわれます。
      参加しようと考えています。風見鶏さんもいかがですか?

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