昔も今も、こんぴらさん

あべのハルカス美術館

IMG_6953

写真はあべのハルカス美術館の入口に展示されている「こんぴら狗(いぬ)」。
なんでも江戸時代には、犬が人間の代わりにこんぴらさんをお参り行くー  代参(だいさん)することもあったらしい。平和で人情のある社会だったことが想像される。 展示されている絵の中にも、犬がお参りしているところを描いたものがあった。

テレビで、「あべのハルカス美術館で、伊藤若冲の絵が展示されている」というのを見て、この「昔も今も、こんぴらさん。〜金毘羅宮のたからもの〜」展に行ってみようと思い、ハルカス美術館を訪れた。

IMG_20150625_0001

若冲の絵が目あてで来たけれど、こんぴらさんについて知ることも多かった。 金毘羅さんには一度お参りに行ったことがあるけれど、ただ階段が長かったという印象しか残っていなかったのが申し訳ないぐらい。
まず「こんびらさん」の語源は、サンスクリット語の「クンピーラ」と言われている。クンピーラとはワニの姿をした神さまで、ガンジス川を司る女神カンガーの乗り物だったそうだ。「クンピーラ」→「コンピーラ」→「こんぴら」なのかな?

また祀ってある神さまが二人いることも知らなかった。
一人は「大物主命」。もう一人が「崇徳天皇」。
「大物主命(おおものぬしのみこと)」は大国主命(おおくにぬしのみこと)と一緒に國造りとしたとも分霊ともいわれている神さまと説明があった。
「崇徳天皇」は保元の乱で歴史で習った人物。

さらに知らなかったことは沢山の芸術品が保管されていること。
今回は若冲目あてだったが、円山応挙の鶴(稚松丹頂図、芦丹頂図)と虎(遊虎図の東面・北面右と左・西面)を見ることができたたことは幸運だった。

IMG_20150625_0002虎の実物を見たことがなかった応挙は、虎の毛皮の敷物を見て絵を書いたとか。それにしてもその想像力には驚く。この美術館に初めて入ったが、空間が広く取ってあり、襖絵のような大きな絵も,適度な距離から見ることができる。
さて、これがお目当ての若冲の絵。

IMG_20150625_0002 - バージョン 2

若冲の絵らしく、細かなところまで丁寧に書かれている。 神は細部に宿る、という言葉を、若冲の絵を見るたびに思い出す。 美化することなく、しおれた葉はそのままにしおれたように描かれているところがおもしろい。
私の下手な説明よりも、詳しい説明が書かれているホームページを紹介しておく。

http://www.konpira.or.jp/news/2014/16/news.html

思わぬ収穫は、長澤蘆雪の「鯉魚図」があったことと、田中訥言の「水鳥写生図」を知ったこと。精密なスケッチの力量の上に、これらの絵が成り立っていることが実感できる作品だった。

IMG_6952

美術館の入口には、代参犬がこんぴらさんの階段を登り、お参りしている大きな写真がある。

私がこんぴらさんをお参りした時に、狗(犬)のことについて聞いたかもしれないが、これも残念ながら記憶には残っていない。

ところで、こんぴらさんの代参といえば森の石松。清水の次郎長の代わりに金毘羅さんを訪れたことはよく知られている。

白い「こんぴら狗」はまるでソフトバンクのお父さん犬のようだ。
四国のソフトバンクのCMには、こんぴらさんをお参りしているお父さん犬が登場しているのかもしれないなあ。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です