はやぶさ2宇宙へ飛び立つ!

挑戦が力を生み、継続が力を深める

はやぶさ2

「三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、種子島宇宙センターから平成26年12月3日13時22分04秒(日本標準時)に、小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)を搭載したH-IIAロケット26号機(H-IIA・F26)を予定通り打ち上げました。  ロケットは計画通り飛行し、打上げ後約1時間47分21秒に「はやぶさ2」を正常に分離した事を確認しました。(JAXAのホームページより)」(写真はインターネットより)

いやーほんとに良かった。
3度目の正直とはこのこと。2回の発射延長でやきもきしていたが、天候も回復し、計画通りの発射と飛行、「はやぶさ2」の分離が成功した。
これからが本格的な「はやぶさ2」の旅がはじまる。
この6年間、目が離せない。

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上の写真はJAXAの広報誌。 「はやぶさ2」の実物と、プロジェクトマネージャーの國中均教授のツーショット。
この写真で「はやぶさ2」の大きさが想像できる。
車1台よりも一回り小さい体に日本の最新の技術が詰まっている。思ったより大きいと見るのか、思ったより小さいと感じるのか、それは人それぞれ。
今回のミッションについてこの冊子に要領よくまとめられている。

はやぶさ2
基本設計は「はやぶさ」と同じ小惑星探査機。サイズは1✕1.6✕1.25m、質量約600kg。イオンエンジンは長寿命化、推力を25%向上、通信はX帯(8GHz)にKa帯(32GHz)追加。姿勢安定装置リアンションホイールも3台から4台に増設。化学推進系はトラブル回避を工夫。「はやぶさ」では「イトカワ」に着地できなかった「ミネルバ」は「ミネルバ2」として3機を搭載。タッチダウンの目標とするターゲットマーカーは5機を装備。光学航法カメラ、レーザー高度計、分離カメラなどミッション機器が運用を支える。再突入カプセルは信頼性が向上し「はやぶさ」ではなかった飛行環境計測装置も搭載した。

ミッション予定
2014年冬にH2Aロケットで打ち上げ後、太陽を1周し2015年11月〜12月に地球近傍をかすめるスイングバイを実施。その後太陽を2周し、2018年6月〜7月に「1999JU3」に到着。約18ヶ月間、小惑星とともに太陽を約2周するランデブー。サンプル採取は3回実施、「滞在」が長いため数多くの科学探査を行う。2019年11〜12月に小惑星を出発、太陽を1周した後2020年11〜12月に地球帰還。全行程は5年、約52億㎞。分離カプセルは「はやぶさ」と同じくオーストラリアのウーメラ砂漠に到着するが、探査機本体はさらに宇宙探査を継続。

科学目的
ターゲットは地球近傍小惑星「1999JU3」。直径約1kmの球形と推定され、自転周期は約7時間半、公転周期は約474日。有機物や水を含む物質があるとされるC型小惑星で、そのサンプルリターンにより太陽系の誕生と進化、生命の起源を探る。衝突装置(インパクタ)により小惑星の地表にクレーターをつくり宇宙風化を受けていない内部物質を得る大胆な試みも行う。近赤外線分光計、中間赤外カメラによる観測も実施。

今回の打ち上げはH2Aロケットなので、前回に比べて推力に余裕がありその力を利用して3機の小型衛星 ー 相乗り小型ペイロードが搭載されている。以下はウィキペディアよりの資料。

  • PROCYON(東京大学・JAXA)
    高さ63cm、幅55cm、奥行き55cm、重さ約65kgの超小型探査機[。複雑な宇宙探査を小型機でどれだけ可能かを検証する。超小型のイオンエンジン「I-COUPS」を使って小惑星探査を行い、小惑星から数十kmという接近距離から高速でフライバイしながら撮影を行う計画。
  • ARTSAT2-DESPATCH(多摩美術大学)
    各寸法約50cm、重さ約30kg。東京大学との共同開発。3Dプリンタを使い出力された、衛星そのものが「深宇宙芸術作品」となっており、地球脱出軌道に投入することで「深宇宙彫刻」となる。また搭載センサーから、独自開発されたアルゴリズムを用いて宇宙空間から詩を生成し、CWビーコンとして地球に送信する。そして世界のアマチュア無線家に協力を仰ぎ、送信された微弱電波を世界中でキャッチしSNSなどで共有するテレメトリ共同受信(協調ダイバシティ通信実験)を行う。
  • しんえん2(九州工業大学)
    直径約50cmの14面体の形状をした重さ約17kgの超小型人工衛星。太陽を楕円形に周回して約38万kmの距離でデータ通信の実験を行う。

宇宙彫刻やアマチュア無線など、ユニークな取り組みもあって楽しい。
また、「はやぶさ2」本体にはドイツとフランスの協力でできた小型着陸機MASCOTも搭載されていて、日本のミネルバ2とドイツ・フランスのMASCOTの活躍も楽しみだ。

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この写真は着陸の予想図。科学館の展示を写真でとったもの。

夢とロマンをのせて「はやぶさ2」は約52億kmの旅にでた。

こんな時にも「税金の無駄遣い」とか「宇宙のゴミになる」という発言がでてくる。人はパンのみにて生くるにあらず、未来を生きる子どもたちのために、そして明日を夢見て生きる私たちにとって、宇宙空間を全力で突き進む「はやぶさ2」は力を与え続けてくれる存在だ。

一番最初に書いた「挑戦が力を生み、継続が力を深める」はこの「はやぶさ2」のミッションのキーワードだそうだ。「はやぶさ2」プロジェクト・運営に関わる全てのみなさんにエールをおくりたい。2020年、「はやぶさ2」帰還まで応援し続けたい。

 

 

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