日時計 その1

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以前から日時計に、なんとなくひかれるものがあった。
私の子どもが小学校1年生の時、夏休みの自由研究で、日時計を作ってみたことがある。
家の前の駐車場に模造紙を何枚も貼り付けた大きな紙を敷き、その真中にまだ学校に行っていない息子をたたせる。 一時間ごとに弟の影をえんぴつでなぞっていく娘。丸一日かけてできたのが、人間日時計。 娘に聞いてみると、よく覚えていた。

日時計の本を探してみると、思ったほど多くなかった。 一番読みやすかったのがこの本。昭和60年(1985年)1月26日発行となっていた。日時計の歴史は古く、Wikipediaによると、

「日時計(ひどけい)は、影を利用して視太陽時を計測する装置。紀元前3000年古代エジプトで使われていたが、起源はさらにその前の古代バビロニアにさかのぼると考えられる。日晷儀(にっきぎ)、晷針(きしん)ともいう。」

「太陽をつかまえた」の説明を見てみよう。
「日時計は時刻をしめすものです。時刻は太陽によってきめてあります。あらゆる時計は太陽を親とした子ども時計です。
いまのわたしたちの一日は、真夜中が午前0時で、そこから24時間が一日となっています。
天文学での一日は、太陽が地球上のある場所で南中した時が正午で、そこからはじまります。昼の12時、これが時刻の絶対起点というわけです。それから、つぎに南中するまでの時間が一日(真太陽日)です。「南中する」とは、太陽が真南にきて、その日としては、いちばん高い場所にあるときのことです。・・・・略・・・・
日時計ではかる時刻は、その日時計の設置してある場所の真太陽時(視太陽時)なのです。
真太陽時は・・・東の北海道と西の九州では、おおざっぱにいって、1時間ほどの時刻のずれがありました。真太陽時とはそういうものなのです。これではこまります。生活が混乱してしまいます。日本では、明治21年(1888年)に、日本標準時というのをきめました。日本標準時とは、・・・略・・・兵庫県明石市の、東経135度の子午線に、太陽が南中した瞬間を日本全国の正午とし、つぎの南中までの平均的な時間を24時間に割って、一日の時刻を決めてあります。これで、生活時間の混乱はなくなりました。
でも、日時計の設置してある場所の真太陽時と日本標準時は、各地各地、ばらばらに時刻のちがいができてしまいます。
日本標準時と日時計のある場所の真太陽時と、どのくらいの時差があるか、これを曲線グラフにしたのが時差俵です。」

ここで時差表とでてきたが、これは均時差表のことと思う。別の機会に調べてみたい。

小原さんは独学で日時計の計算法を学び、失敗を重ねながら誤差4秒までの日時計を創りだしたという。その取り組みの様子を読みやすくまとめたのが上の本。

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小原さんの日時計は精密日時計として知られ、写真のようにドイツ・ハンブルグ、ハワイ、上海、アメリカにも設置されているという。

シチズン社の協力を得て、日本各地にもこの精密日時計を設置していったそうだ。

l1962年(昭和37年)には、国立科学博物館にもこの精密日時計が設置された。
シチズン時計では、小原さんを後援し、全国の小中学校に日時計を贈ることにした。
小原さんのつくった日時計は400を超えるという。

この本の最後に小原さんの日時計が設置されている施設の一覧表があった。もちろん大阪にもあった。(下の表はクリックすると拡大します)

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大阪市には、生野中学校と春日出小学校にあることがわかった。よし、写真を撮らせてもらうようにお願いしてみよう。 

まずは生野区にある大阪市立生野中学校。
ここは、正門から入って直ぐ、職員室のある校舎の直ぐ側の前庭にあった。

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表には、「製作 シチズン」の文字がある。

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 続いて此花区にある大阪市立春日出小学校。 ここは運動場の端の体育倉庫のそばにあった。たぶん校舎建設などの影響で、日時計の位置は変わらず、周りの環境が変わったのかもしれない。

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日時計の表には、「第5回ソニー理科教育振興資金受賞記念 昭和46年3月18日第8回卒業記念 大阪市立春日出小学校」の文字が彫られている。

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日時計の側面には、「小原型精密日時計 日時計研究所 ダイアリスト 小原銀之助」の文字が読み取れる。

確かにこの二つは本の表のように、小原さんのつくった日時計だとわかる。
学校の職員の皆さんにたずねたが、日時計に記されている以上のことはわからなかった。30年以上経つと記録も記憶もさだかではないようだ。

両校には夏休み中にもかかわらず写真を撮らせてもらった。また春日出小学校には写真も提供してもらった。あらためて両校にここで感謝を申し上げたい。
ありがとうございました。

 

 

 

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