「みをつくし料理帖」完結!

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とうとう完結編をむかえた「みをつくし料理帖」。
大阪出身の澪が、江戸で料理人として成長していく姿にエールをおくり、逆に澪の生き方に励まされた人も多いと思う。

私の近所の人で、結婚して関東に住んでいる娘さんから「お母さん、この本おもしろいよ」とすすめられたという話を先日聞いた。若い人たちにも好評だったのだ。

私がこの本を知ったのは、「みをつくし料理帖」の第1巻が出た時。私が家族の夕ごはんを作るようになった時だ。
「舞台が江戸時代で、女が主人公で、しかも料理がテーマの本なんて、売れませんよ」と編集者からいわれた高田郁さん。ところがどっこい、大ブレーク。
私はいまかいまかと本が出るのを楽しみにしていた。
そうして私のブログ名も、あつかましくも「雲外蒼天」とした。

「最後の場面はもう決まっています」という高田郁さんの記事を読んだ時、「どうなるのだろう? ハッピーエンドか、はたまた悲劇に終わるのか?」とやきもきした。

これからこの本を読まれる人のために、何も書かない。
ただ本の帯に書かれている
「澪の歩む、新たな道。
それぞれの運命は如何に・・・・。」

高田郁さんの
「シリーズ開始から5年、皆様とともに
蒼天を仰ぎ見る幸せに 感謝多謝」

そして、本屋さんでこの本を手にとった時、一番最後にある「料理番付」をご覧になるといい。そこにすべてがある。私は番付を見て、私が予想した小説の展開と大きく違っていた。余韻のある結末だ。 

 

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上の写真は私が作った「恋し粟おこし」で、2回めの作品(?)。 第10巻「天の梯」に出てくる最後のレシピをもとに作ってみた。 1回目は冷ご飯で。これは分量を間違えたので、砂糖菓子のようになって歯にべたべたした。 2回目は干飯を作り、レシピ通りに分量を間違えずにやってみた。それがこの写真。 では作り方を紹介する。詳しいレシピは「天の梯」をみてほしい。

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冷ご飯をボールにとり、水で洗う。 洗ったご飯をざるに入れて水を取り、天日でまる二日乾かす。
二日間天日で干したのが左の写真。
口に入れると、硬くて硬くて歯がたたないくらいにパリパリになっている。

昔の旅の保存食というわけだ。

 

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干飯を100g、すり鉢でゴリゴリと小さく砕く。レシピでは「粟粒くらい」とある。力を入れてたたくと、干飯がすりこぎにはじかれてすり鉢を飛び出してしまうので注意。少しずつ、何回かに分けて丁寧にくだいていく。右が砕いた干飯。

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干飯をフライパンで炒める。レシピには「膨らんで薄いきつね色になるまで、弱火で気長に」とある。私は15分から20分ちかく炒めた。それが右。

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次に蜜をつくる。干飯100gに対して、上白糖40g、みずあめ80gを用意する。
フライパンで弱火でじっくりと煮詰めていく。
ショウガの絞り汁を加えて、さらに煮詰めていく。
最初大きな泡が出てくるが、かき混ぜているとその泡も小さくなってくる。 

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ねっとりとして、色も少し黄ばんでくる感じ。
レシピには「出来上がりの目安は、箸先を蜜につけて水に浸けるとぱりっと固まる温度」とある。 味見をしていて、蜜が歯に粘りつく時から、歯でぱりっと割れるようになってくる。その頃合いと思う。

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煮詰まった蜜に、炒った干飯を入れ、さらにゴマを入れて手早くかき混ぜる。

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江戸時代にはないクッキングシートをここで使う。

クッキングシートに広げてその上に粟おこしを置き、さらにその上からクッキングシートを敷く。
めん棒で同じ厚さになるように伸ばす。
どんどん硬くなるので、手早くしなければならない。
ここで一口大にカットするわけだが、
私は冷えるのを待ちすぎたので、包丁では切れないぐらいに固くなってしまった!!

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包丁で歯がたたないくらいの固さにまずびっくり。 しかたがないので、冷凍食品につかうノコギリ歯のついたナイフで切り込みをいれる。
これでも硬くて、まるで木を切っているみたい。
とにかく切り目を入れて両手でバリっとわったのものがこの写真。

私の予想では製品のような長方形を想像していたがいびつになってしまったのが残念。 でも味の方は、固いけれど甘過ぎもせず、ショウガ味がなんとも懐かしい味だ。 本にある「恋し」という思いがなんとなくわかる、昔風のお菓子に仕上がった。 これからチャレンジされる方は、固くなり過ぎないうちにカットされることをおすすめする。

「恋し粟おこし」を食べながら、澪や野江の生き方に思いを馳せるのも、いいかも。

 

 

 

 

 

 

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