カナダ・赤毛のアンツアー 32

モンゴメリと花子の赤毛のアン展

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心斎橋、大丸百貨店にて「モンゴメリと花子の赤毛のアン展」が開催されているので見に行った。

3月の山梨県甲府市での開催から、名古屋市、北九州市とまわって大阪にやってきた。

大阪は18日(月)まで開催され、このあと福島市、岡山市、那覇市、静岡市へまわり、来年1月には広島へ行き、その後も来年3月まで全国を巡回する予定だそうだ。

資料も本物がたくさん展示されていた。見学する人も多かったが、一つ一つ丁寧に見ていくことができた。

 

「赤毛のアン展」とあるが、アンに焦点を当てているのではなく、モンゴメリさんと村岡花子さんの生き方に焦点を当てているような展示だと思った。原作者と翻訳者の生き方とアンの生き方、そしてそれぞれの人生について考えてしまう企画のように思えた。

私がパンフレットを買ったのは、確かめたかったところがあったからだ。
それは「赤毛のアン」の手書きの原稿。
プリンス・エドワード島でも、モンゴメリさんの手書きの原稿を見る機会があったし、ここ大丸の展示でもあるのだが、照明の関係やガラス越しではどうしても見にくい。パンフにその写真があったのでじっくりと見たかったのだ。

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なんて書いてあるのだろう?と原作の本とみくらべる。 パンフレットの解説によると第3章の最後の部分という。ネイティブの人の手書き文字を見る機会などまったくないので、アルファベットのはずなのに解読できない。えーっこんなはずでは、と思いながら 本と見比べながら読んでいくと、ここだとわかった。

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“Oh, she can talk fast enough. I saw that at once. It’s nothing in her favour, either. I don’t like children who have so much to

say.  I don’t want an orphan

girl and if I did she isn’t

the style I’d pick out.  There’s some-

thing I don’t understand about

her.  No, she’s got to be despatched

straight-way back to where she

came from.”

“I could hire a French boy to help

me,”  said Matthew,  “and she’d

be company for you.”

“I’m not suffering for company,”

said Marilla shortly. “And I’m

not going to keep her.”

“Well now, it’s just as you say, of

course, Marilla,”  said Matthew

rising and putting his pipe

away.

“I’m going to bed.” To bed went Matthew. And to bed, when she had put her dishes away, went Marilla, frowning most resolutely. And up-stairs, in the east gable, a lonely, heart-hungry, friendless child cried herself to sleep.

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 緑の文字の部分が原稿のところ。
松本侑子さんの訳を見てみよう。

「(ええ、本当にあの子はおしゃべりですね。すぐにわかりましたよ。でも、そんなことは少しもあの子の得にならないし、私はうるさい子どもが嫌いですからね。)
孤児の女の子など欲しくもないし、かりにもらうとしても、あの子は性に合いません。どこか得体が知れないし、まっすぐ孤児院へ送りかえすべきです」
「だがなあ、わしは、あのフランス人の坊主を手伝いに雇えばいいし、あの子だって、おまえのいい話し相手になるだろうよ」
「話し相手になど困っていませんよ」マリラはきっぱりと言った。「引き取るつもりはありませんからね」
「そうさな、マリラ、もちろん、おまえの言うことは、もっともだがな」
マシューは立ち上がり、のろのろとパイプを仕舞った。

(「じゃ、わしはもう寝るよ」
マシューは寝室に行ってしまった。やがてマリラも食器を片付けると、絶対に承服しかねるというような難しい顔をして、自分の部屋に上がった。二階では、東の切妻の小部屋で、愛に飢えた孤独なみなし児が、泣き疲れ、いつしか眠りについていた。)

パンフレットにも書かれていたが、最後の3行が原稿にはない。
小説というのはそういうものなのだろう。
私でも文章を書く時、メモで原稿らしきものを書いてパソコンで打ち直す時に、文章に手を加えることはいくらでもある。
研究家からすれば、この手書き原稿の書かれた時期とか、何回書きなおしているとか、いろいろと調べるのだろう。

村岡花子さんの翻訳の原稿も展示してあった。
原稿用紙に達筆な文字で書かれている。

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初版本の原書もみることができた。
カナダでも見たけれど、どれもガラス越しなので、直接手にとって見たかった。

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上の写真の左は、カナダで買った「ANNE of GREEN GABLES」。 本の表紙の上に、100 YERARS OF ANNE の文字がある。「赤毛のアン」出版100週年を記念して作られた本らしい。 いつかこの原書が読めるようになりたい。
右側の本は、「赤毛のアン展」で買った本。 この本はNHk3ヶ月トピック英会話で「赤毛のアンへの旅 原書で親しむAnneの世界」(2008年4月、5月、6月)が放送されたものをまとめたもの。ファンからの要望が多いのだが増刷されていないので手に入れるのが難しいと言われていた本。この本が記念グッズ売り場で置かれていたので早速買った。DVDを見ると、プリンス・エドワード島の美しい風景が目の前にうかんでくる。ますます英語の勉強をしなくては、と何回目かの決意をしてしまう。

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「赤毛のアン展」の出口。ここを出ると記念グッズ、本などがならんでいる。

 

 

 

 

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