OHPのレンズを使ったカメラ・オブスクラ
古い廃棄になったOHPのレンズ部分を手に入れた。 最近、学校ではOHPを使っているのだろうか。 丁度このレンズと、反射用の鏡を使うとカメラ・オブスクラができそうな気がした。
まずこの大きさにあう段ボール箱を探すことからはじめる。
イメージとしては下の図。
まず段ボール箱の上面に、OHPのレンズが入る大きさの穴を開ける。 これからの作業はほとんどカッターナイフだけで出きる作業だった。 作っていて気がついたのは、レンズの焦点距離を知ることが大事だった。 OHPのレンズを含めて、市販の虫眼鏡はそれほど長くない。
つまり、ダンボールの箱の中では、レンズと外の風景が映る台までの距離があまり取れないので、写った像を絵を写しとる作業の空間があまりないということ。
少し開いているところがふたになっていて、頭を入れて写った映像を見る。
鏡の向いている方向から映っている像を見ると、像は正立像になる。
上の二枚の写真は、倒立像になっているのは、鏡の向きを180度回転させているから。そうしないと、箱のなかに光が入って像がよく見えなかったからだ。鏡とフタの関係が、最初に書いたイメージ図の状態になっていると考えるとよい。
これぐらいの解像度なら、絵画の下絵として使えそう。やっぱりOHPのレンズはすぐれものと言えそう。
この段ボール箱のカメラ・オブスクラを実用させようとすると、のぞいている周りから光が入ってこれない工夫が必要だ。たとえば、布で箱の周りをおおうなどすると、かなり鮮明に見える。ただ、この季節だと暑い、非常に暑い。
しかし写る画像は非常に鮮明。さすが視聴覚機器のOHPのレンズだ。
教訓・・・もし廃棄処分のOHPが手に入るなら、確保しておくこと。