カナダ・赤毛のアンツアー 26

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「ふいに、ジェイムジーナおばさんの予言通り、雨が音をたてて激しく降りだした。アンは傘をさして坂をかけおりたが、港通りへ出たところで、一陣の突風がふきつけ、傘はたちまちあおられて裏返った。なすすべもなく傘にしがみついたそのとき・・・間近で声がした。
「失礼ですが・・・ぼくの傘に入りませんか」
アンは顔をあげた。すると、背が高く、ハンサムで、ひときわ上品な顔だち・・・黒々として憂いをふくんだ謎めいた瞳・・・心とろける音楽のような感じのいい声・・・そう、まさにアンの夢描いてきたヒーローが、生身の肉体をまとって、目の前に立っていたのだ。わざわざあつらえても、これほど理想通りにはできなかっただろう。
「ありがとう」アンはうろたえた。
「さあ、岬の小さなあずまやへ、急ぎましょう」
・・・・・
松本侑子さんの朗読は続く。
松本侑子さんはバスの中で、時々自分の訳された「赤毛のアン」シリーズから、見学に適した場面を朗読された。
私は夕方のレストランで、「アンのシリーズを全部朗読して、CD化したらどうですか」と言ったくらいに、松本侑子さんの朗読はたのしかった。
さて、その「あずまや」のモデルが上の写真。

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あずまやのある高台の向こうはもう海。現在は海岸付近の施設の赤いクレーンが背景に見える。ハリファクスを直撃した台風の爪あとなとだろうか、木々が立ち枯れたりしている。

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ハリファクスはプリンスエドワード島のずっと南だから、さすがに温かい。ガイドさんから「これは野いちご、これは・・・」と説明を聞いて写真を撮ったが、どれがどれだかわからなくなった・・・。

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上の写真は、ダルハウジー大学のホール入口にある階段。

「男子の新入生は、自分たちの青春時代と仲間に対して、女子の新入生よりも知恵があり、玄関ホールの大階段に集まり、若者の声を限りにして、威勢のいい歓声をはりあげていた。」(「アンの愛情」松本侑子訳 P43) にある「大階段」のモデルとなったと思われる階段。

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現在は看護学部の建物として使われているようだ。 ダルハウジー大学(「アンの愛情」ではレッドモンド大学)の図書館に、モンゴメリさんが入学時に署名した書類が保管されていて、それを見ることができるというので、図書館に向かう。 _MG_1709 _MG_1711IMG_4280

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建物の中には、カフェがあり、外国の大学だなあ、とため息まじりに図書館4階へ。 _MG_1715

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左が当時の入学書類?
係の人が記入した項目の最後に、一人ひとりが署名している。
Lucy Maud Montgomery と筆記体のきれいな署名が上の写真の中ほどにあるのが分かるだろう。

 

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モンゴメリさんに関係する図書や新聞も見学させてもらった。その部屋には男子学生が静かにパソコンで調べ物をしていた。 出る時気づいたのがこの注意書き。 「This is a QUIET study floor」  外国人がたくさん訪れて,学生さんのお勉強の邪魔をしてしまいました。ごめんなさい。

 

 

 

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