水準点めぐり10

寺社にある水準点二つ

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mg_7873名古山霊苑から姫路駅に向かう途中に水準点のマークが二つあった。
まず一つ目は、地図を見ると少し小高い丘のふもとにあるらしい。
行ってみるとかなり急な坂がある。家がその丘を取り囲むように建っている。
mg_7876丘の斜面には水準点はないだろうし、地図によると丘の頂上ではないようだ。
上に上がる坂道周辺をさがす。地面にはマンホールなどのふたはあるが、水準点らしいものは見えない。
坂道の上り口ぐらいに小さなお社があった。
下から見上げると、赤い字で書かれた水準点という文字が目に入った。残念ながらその標識は半分に割れている。
階段をあがってその社の敷地に入ると、マンホールのふたのようなものがあった。この中に水準点があるのだろう。
ふたには鍵がかかっていないので、開けてみる。
かなり深い穴が空いている。
mg_7877ひざをついて、手をのばすが下には届かない。
土がおおっていて、水準点がはっきりとみえない。円形のものが埋まっているように見えるので、たぶんそれが水準点なのだろう。文字が確認できなかったのは残念だった。
先に水準点が設置され、そのあと、斜面だったので盛り土をしてこの社ができたのだろう。だから水準点が穴の底にあるという状態になったと予想される。家に帰ってから、国土地理院のデータを調べてみると、一等水準点だった。ふたをもとに戻して、次の水準点に向かう。

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ここは真宗大谷派姫路船場別院本徳寺(しんしゅうおおたには ひめじせんばべついんほんとくじ)
姫路市内に本徳寺と名前のつくお寺が二つあるようだ。西本願寺と東本願寺の関係からかも知れない。
国土地理院の地図では、水準点は境内の端の方にあることがわかるが、塀の中なのか外なのかわからない。
中に入って、壁にそって歩くが見当たらない。境内にある地図と二万五千分の一の地図とをみくらべるが、それらしいのものは見つからない。
案外門のそば、というパターンがあるので横の門から出て正面の門に向かって塀にそいながら歩く。
やっぱりね。門の正面に立つと、水準点という赤い文字が飛び込んできた。

mg_7881これも茂みの中に半分埋まっている。周りにいくつか石がころがっているが、それが水準点を保護する石なのかどうかわからない。
埋まっているので周りの文字が確認できない。手で掘ろうとしたが、かたくてだめだった。
スコップでも持っていたら、と思うが、お寺の門のそばで土をほっていたら、きっと怪しいだろうなあ、と一人で笑う。
家に帰ってから調べると、ここも一等水準点だった。写真のように石でできていて、上面に丸く突起状に出ているところの上面が基準点となる。東光中学校のような金属製の水準点と比較すると、本徳寺の水準点はかなり歴史があるようだ。中学校やお寺など公共的な施設に水準点があるというのは、長い期間そこに安定して設置できるからかもしれない。
さて、昼もだいぶ過ぎたので、もう一つの三角点を探しに行こう。

 

 

 

 

 

 

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