春分の日

3月21日 春分の日の昼夜境界線 春分の日の地球
この写真はインターネットで見つけたもの。

昼夜境界線が経線にそっていることがよくわかると思う。
経度が同じ地域は同じ時間に朝日を迎える。そしてそれがほぼ真東から日が昇ることがこの写真からわかるだろう。
地球と太陽の関係がこのようになっているのが、春分の日である。

春分の日について国立天文台の説明を見ると、

「・・・日本の祝日を定めている「国民の祝日に関する法律」によれば、春分の日は「春分日(しゅんぶんび)」、秋分の日は「秋分日(しゅうぶんび)」を採用するとされています。「春分日」「秋分日」というのは天文学上の呼び名で、次のように定義されています。

太陽は星々の間を移動していて、その通り道を「黄道」といいます。また、地球の赤道を天にまで延長したものを「天の赤道」といいます。黄道と天の赤 道は、お互いが傾いているために2点で交わり、その交点のうちの一方を「春分点」、もう一方を「秋分点」と呼びます。そして、太陽が春分点・秋分点の上を 通過する瞬間がそれぞれ「春分」「秋分」と定義され、「春分」「秋分」を含む日のことを、それぞれ「春分日」「秋分日」と呼ぶのです。」

天の赤道この図もインターネットで見つけたもの。春分点や秋分点の説明に同様な図がよく紹介される。
この図からわかるように、春分や秋分というのは太陽が春分点や秋分点と通過する、その瞬間をいうのであることに注意しておこう。その日が始まる、日の出の瞬間、と決まっているわけではない。今年2014年は午前1時57分に春分点を通過している。

昼と夜の長さはほぼ等しいという意味

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上の表は今年の春分の日の日の出と日の入りの時刻。
計算してみると、昼の長さと夜の長さが完全に等しいのではないことに気づく。昼のほうが少し長い。それはどうしてだろう。
国立天文台の解説を見てみよう。
「・・・昼や夜がいつからいつまでなのかというはっきりした定義はありませんが、多くの場合、日の出・日の入が昼と夜の境であると考えます。ここでも、日の出・日の入が昼と夜の境であるとして、昼と夜の長さについて考えてみましょう。

ひとつ目の理由ですが、日の出と日の入の定義を考えてみます。「どうなったときが「日の出」「日の入」?もう真っ暗?」 で話題にしたように、日の出も日の入も「太陽の上辺が地平線と一致する瞬間」として定義されています。もしも「太陽の『中心』が地平線と一致する瞬間」と 定義されていれば、日の出から日の入まで太陽が移動する道のりと、日の入から日の出まで太陽が移動する道のりは、全く同じになります。しかし現在の定義で は、日の出から太陽の中心が東の地平線に達するまでと、太陽の中心が西の地平線に達してから日の入まで、昼のほうが、それぞれ太陽の半径分だけ長い道のり を移動しなければなりません。そのために昼の時間が長くなるのです。・・・」

この部分は元日の日の出の時に考えた図が役に立つ。

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この図のAの時が、日の出であり日の入りなので、太陽がまだ出ていなくても昼が始まり、太陽が沈みきるまで昼が続く、その分、昼のほうが夜よりもながくなるということだ。

国立天文台の説明はまだ続く、「もうひとつの理由ですが、地球には大気があるために、地平線近くにある天体は、大気の中を通る光の屈折によって、少し浮き上がって見えるのです。ど の程度浮き上がるのかは大気の状態によっても違いますし、地平線に近いほど浮き上がりの大きさは大きいのですが、日の出・入の計算をするときには35分8 秒角(時間ではなく角度の単位)浮き上がるとして計算をしています。この効果によって、昼の時間はさらに長くなります。・・・」
これも以前考えた図が役に立つ。

IMG_20140103_0002_2地平線の下に沈んでいるのに、浮き上がって見えるため昼の時間がさらに長くなる。これらのことが重なって、春分の日の昼の長さが少し長くなるというわけだ。
もう一つ緯度との関係がある(北欧の夏の白夜を思いおこすとよい)。こういったとことが組み合わさって、春分の日の昼と夜の長さがほぼ等しいという状況を生みだしている。
さらに「均時差」という要因があるが、その説明は別の機会にしたい。

彼岸の中日

 

さて、3月21日は彼岸の中日としてもしられている。
日本の暦についての本を見ると次のような説明があった。

「昭和23年に「国民の祝日に関する法律」により、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」と制定された。

旧暦2月の中気で、お彼岸の中日でもある。真西に日が沈むこの日、真西に沈む太陽は極楽の東 門に入ると伝えられていることから、この日の太陽を拝むと、浄上の東門を拝むことになり、極楽浄土は十万億土を隔てたところにあるといわれ、この極楽が最 も近くなる日が彼岸の中日と考えられている。この日に故人の霊を供養すると、迷わず極楽浄土に成仏できるといわれており、死者の冥福を祈り、仏供養、おはぎ(ぼたもち)、草餅、五目ずし、稲荷ずしなどを作ってお墓参りをする。」

天文の世界でも春分点は太陽黄経が0度でスタートの時でどちらも意義のある日。

全国の3月21日生まれの人、おめでとうございます。