安野光雅展

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大阪難波の高島屋で「安野光雅展」が開かれていたので、見に行った。
高島屋では手頃な入場料で、なかなかいい作品展をやっているので、機会を見つけて行くことにしている。
安野光雅さんといえば、「ふしぎな絵」や「旅の絵本」で私もよく知っている人。最近では「繪本 仮名手本忠臣蔵」を読んだことを思い出した。

IMG_20140316_0003 今回は、東京にある吹上御所の庭にある草木を題材にした展覧会。

水彩画百三十点が会場いっぱいに展示されている。グランドホールが普段の1.5倍に拡張されているように感じた。
安野光雅さん独特の淡い水彩が、弥生の空気にあっている。
普段目にする草木や、あまり知らない花、「カタクリの花ってこんな花だったのか」など一枚一枚うなずきながら見てしまう。
見に来ている多くの人も、何か口に出しながら、一緒に来た人と小声で花の名前を言うなど、作品との親密感が流れているようだった。

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梅の花を題材にした絵葉書を3枚買った。

大阪城の梅林も花盛りという。
梅の花の魅力に気がつき始めたのも歳を重ねてきたからか?と苦笑い。ブログでお世話になっている、お気楽風見鶏さんから「梅3分に桜7分」という言葉を教えてもらって、「なるほど」と思ったが、満開の梅林は華やかではないかもしれないが風情があると思う。

IMG_20140316_0005_2_2妻が「書きかけの絵があるみたい」といったのが、この「カラスウリ」。クリックして拡大して見るとわかるが、デッサンが素晴らしいのだと思う。下書きの線をそのまま残しておいて、それが作品として生きるのだからすごいのだろう。迷いのない線とはこういくことを言うのかもしれない。

IMG_20140316_0006出口を出た展示販売所で、思わず手にとって、「家にあるかもしれない」と思いながら買ったのがこの「にほんご」(福音館書店)。初版1979年11月30日、と奥付にある。確かこの本が出た時に買った。参考にするところがたくさんあった本だ。引っ越しなどでどこにあるのかわからなくなっていた。今日買った本の奥付は、2013年11月15日第56刷、とある。長生きの本だ。
谷川俊太郎さんの「あとがき」を読んで、当時の熱気と息吹がよぎっていく感じがした。
安野光雅さんのやわらかな色彩と優しい線をみていると、ノスタルジーな雰囲気になる。
水彩画は50年の寿命だと、複製画を販売している人が言っていた。

ふっと家に飾ってあるNorth Windowさんの遺作ともいえる水彩画を思い出した。
3月も末になると、懐かしい人達や風景を思い出すのは、日本に育った季節感だろうか。
*この展覧会は3月31日月曜日まで開かれている。