筑前煮

懐かしの給食レシピ  7

大阪市で働く私の知り合いの栄養士さんから教えてもらった給食レシピ。
そのレシピを元にして懐かしの給食メニューをいただいてみようと挑戦。
レシピ通りの食材が手に入らなかったら、私独自のアレンジで創意工夫。

今回のレシピは「筑前煮」

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「筑前煮」は、私の給食レシピをはじめる前のお料理体験の第一作だった。
今回は、その体験を踏まえてやってみる。
IMG_5009だしも昆布とカツオから取ることにした。だしのとり方はいろいろあるが、私は昆布を1時間ほど水につけておいて、昆布を取り出す。
そこにカツオを入れてさっと煮だす方法にした。
レシピ通りに、こんにゃくをゆでる。
揚げ天も熱湯をかけて油抜きをしておく。
ごほうとレンコンは水にさらして、あくをぬく。ここで注意。恥ずかしながら私ははじめてレンコンを切った時、レンコンの皮をむくことを知らなかった。試食の時、妻が「おいしい。でもワイルドね」と言った。
「ワイルド?」
「レンコンの皮、むいてないでしょ」

えーっ、レシピに書いてないよ。
教訓、基本的なことはレシピに書いてないことを学んだ次第。

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 こんにゃくはゆでておく。三色揚げ天は熱湯で油抜きをする。れんこん、ごほう、こんにゃくは一口大の大きさ。ニンジンはいちょう切り。

生シイタケがあったので、これも四分の一に切って入れることにする。鶏肉は日本酒大さじ1を入れて風味を付けてみた。 

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あとはレシピ通り。フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉を炒めて、
ニンジンを炒める。
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こんにゃく、ごぼうの順に入れて炒める。
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レンコンを入れて炒める。火が通ったら、だし汁300ccを入れるて、煮る。
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砂糖大さじ1、塩少々、しょうゆ大さじ2(薄口醤油がなかったので、濃い口醤油2で間に合わせました)
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三色揚げ天を加えて煮る。最後に三度豆を加えて煮る。
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IMG_5060はいできあがり。
お皿に盛ると、彩りが良くて美味しそう。
今回は、レンコンの皮もむいてあるので、ワイルドじゃありません。
天然だしを使っているので、味も柔らかく、口当たりも良かった。

教訓:同じお料理を何回も作って工夫することが大事。
それにしても私のような素人が作れるなんて、これはレシピに感謝。ありがとうございます。

 

 

 

一番遅い日の出は?

与論島の日の出

元日で日本で一番遅い日の出が見ることのできるのは日本最西端にある沖縄与那国島。東経123度0分17秒の地。
初日の出は7時32分。
日の出が遅いということは、この日の日没も日本で一番遅いということになる。この地は、日本で一番遅い日の出を見、日本で一番遅い夕日を見ることができるところだ。
この写真は「八重山・離島の旅」というホームページからのもの。
http://8yama.com/yonaguni/yonaguni-spot/832.html

このグーグルマップを見れば疑問の余地がないと思う。
与那国島1

*     *     *     *     *
さて、全国の日の出を調べていたら気になることが出てきた。1月1日の日の出の一番早い地、一番遅い地はわかった。では1年を通じてはどうなのだろう。
1年で一番早い日の出は何月何日なんだろう。
全国の場所によって違うだろう。では根室、銚子、大阪で考えてみよう。

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まず、予想をたててみる。
日の出が遅くなるというのは、季節は冬。
そうすると冬至が候補に上がる。
1年で昼が一番短くて、夜が一番長いのが冬至。
昼が短くて夜が長い、ということは、冬至の日の出が遅くて日の入りが一番早いと考えていいはずだ。
冬至から1月末までの根室市、銚子市、大阪市の日の出をインターネットで調べた。
変化のわかるように日を選んで表にしてみた。この表からいくつかわかることがある。
1.冬至の頃から、銚子市の東にある根室市より、西に位置している銚子市のほうが早く日が昇っている。

2.この「ねじれた現象」は1月20日、21日ごろまで続いていて、25日以降は根室市の日の出の時間が早くなる。

3.根室市、銚子市、大阪市とも冬至を過ぎてからも「日の出の時間がどんどん遅くなっている」。場所によって違うが、1月7日から10日ぐらいまで日の出の時間がおそくなり、それ以降だんだんと早く日が昇るようになってくる。

大阪では1月8日前後の日の出が一番おそいのだ

ということは、「冬至が1年で一番日の出の時刻が遅い」という予想が外れたことになる。

調べてみるとこの現象は全国的なもの。

冬至から2週間以上日の出の時間が遅くなっていく現象はどう説明したらいいのだろう。

ここで大阪の2014年の日の出、日の入りの時間を国立天文台のデータからとった。エクセルにこのデータを読み込み、グラフにしてみた。それが次のグラフ。

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この表を見ると、大阪の日の出が遅いのは1月8日前後で、ここでは代表として1月8日の午前7時6分をあげておくことにする。
冬至の日の日の出は7時2分。
日没の時間を見てみよう。冬至の日の日の入りの時間は午後4時52分。
1年で一番早く日が沈む日は12月15日ごろで午後4時46分。ここでも1週間のずれがある。
では夏至ではどうだろう。
1年で一番早く日が昇り、一番遅く日が沈む日と言うイメージがあるが。
調べてみると、
1年で一番早く日が昇るのは、6月12日午前4時43分。夏至の6月22日の日の出は午前4時45分。
一番遅く日が沈む日は、6月29日午後7時16分。夏至の日の日没は午後7時15分。
小学校で学んだ知識ではどうもわからない事実にぶつかってしまった。
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理屈では冬至の日の出が一番遅くて、夏至の日の出は一番早いはずなのになぜこのようなズレが起きてくるのだろう。
このような結果を生み出す原因があるはずだ。
それは、地球が自転しながら太陽のまわりを周るー公転ーことに原因があるらしい。
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それはどういうことなのだろう。
このことはあらためて説明したい。
今回は1年で一番おそい日の出は冬至の日ではないこと、そしてそれには理由がある、と理解しておこう。

 

 

 

一番早い初日の出

富士山初日の出
この写真はインターネットからとったもの。

2014年元日の富士山で見える初日の出は午前6時42分だったそうだ。
ちなみに大阪は7時5分、広島は7時16分。

もちろん高い富士山だから日の出の時間も早くなるのは昨日のブログで予想したとおり。
ところで、平地で日の出が最も早かったのはどこだろう。
調べて見る前に予想を立ててみる。
地球は北極の上から見て反時計回りに回っている。だから東の方から夜が明けてくる。
地球の自転1これは地球儀で太陽光線と地球の影の部分(夜の側)の模型。
キャノンのホームページにたくさんのペーパークラフトが紹介されている。そのなかから.地球と月の模型をダウンロードして作ってみた。
(これが大変良く出来ている。地球と月、そして地球と月の距離がわかるスケールまで用意されている。この記事の最後にURL等を紹介する。)
この模型から考えると日本の一番東側から朝になってくるわけだから、日本の一番最東端が一番早いと考えられる。
八丈島や南鳥島などの島をのぞいて考えると、北海道の根室半島か?
早速調べてみる。

北海道 根室市 6時50分

おや?もっと早いところがあるぞ。

千葉県銚子市 犬吠埼 6時46分!!

銚子市のホームページを見てみた。
犬吠埼1
すばらしい日の出の写真だ。
その次にどうして犬吠埼が根室市より日の出の時間が早いのか説明があった。

「日本の最東端は北海道根室市にある納沙布岬ですが、季節により地軸の傾きが変化することから、冬季(元日前後の10日間)に限っては、銚子市の犬吠埼がが一番早く初日の出を見ることができます。詳しくは国立天文台のホームページをご覧ください。」

犬吠埼2
なるほど、では国立天文台の説明を見てみよう。

北海道の納沙布(のさっぷ)岬のほうが犬吠埼よりももっと東にありますので、初日の出も早くなるように思えます。しかし、おおよそ南東の方向に行くほど、初日の出の時刻は早くなりますので、より南にある犬吠埼のほうが、北の納沙布岬より日の出時刻は早くなるのです。

しかし、1年中いつでも、南東ほど日の出時刻が早くなるわけではありません。夏至の前後には、日の出はおおよそ北東の方向に行くほど早くなりますし、春分・秋分の頃には、東に行くほど日の出は早くなります。そのために、日の出をいちばん早く見られる場所の順番も、季節によって違ってくるというわけです。

どうだろう?
国立天文台の説明でわかるだろうか?

限られた紙面で説明は難しいのかも知れな い。もちろんこれでよくわかる人も多いと思うが、残念ながら私にはどうもわかにくくて、腑に落ちない。もっと私にとってわかりやすい説明はできないものか。
自分が納得し、理解できるような説明の仕方を自分で少し考えてみよう。
この問題については、あらためて書くことにしたい。

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*キャノンクリエイティブパークについて
http://cp.c-ij.com/ja/contents/1006/
ここには様々なペーパークラフトが紹介されている。
今回の地球と月の模型はここにある、「科学」のコーナーからダウンロードした。
canon peparcraft1IMG_4892
月と地球1月と地球2
地球が直径15cmに縮尺されている。約87000000分の1。
この模型で地球と月の相対的な大きさの違いや地球と月の距離38万kmのスケールが実感できる。
以前に月食や日食の説明で一億分の1のスケールを紹介したが、今回のペーパークラフトでもっと身近に感じることができると思う。
地球と月はこんなにも離れているのだ。
太陽までの距離1億5千万km、遥か彼方だ・・・・。