一番遅い日の出は?

与論島の日の出

元日で日本で一番遅い日の出が見ることのできるのは日本最西端にある沖縄与那国島。東経123度0分17秒の地。
初日の出は7時32分。
日の出が遅いということは、この日の日没も日本で一番遅いということになる。この地は、日本で一番遅い日の出を見、日本で一番遅い夕日を見ることができるところだ。
この写真は「八重山・離島の旅」というホームページからのもの。
http://8yama.com/yonaguni/yonaguni-spot/832.html

このグーグルマップを見れば疑問の余地がないと思う。
与那国島1

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さて、全国の日の出を調べていたら気になることが出てきた。1月1日の日の出の一番早い地、一番遅い地はわかった。では1年を通じてはどうなのだろう。
1年で一番早い日の出は何月何日なんだろう。
全国の場所によって違うだろう。では根室、銚子、大阪で考えてみよう。

IMG_20140106_0004

まず、予想をたててみる。
日の出が遅くなるというのは、季節は冬。
そうすると冬至が候補に上がる。
1年で昼が一番短くて、夜が一番長いのが冬至。
昼が短くて夜が長い、ということは、冬至の日の出が遅くて日の入りが一番早いと考えていいはずだ。
冬至から1月末までの根室市、銚子市、大阪市の日の出をインターネットで調べた。
変化のわかるように日を選んで表にしてみた。この表からいくつかわかることがある。
1.冬至の頃から、銚子市の東にある根室市より、西に位置している銚子市のほうが早く日が昇っている。

2.この「ねじれた現象」は1月20日、21日ごろまで続いていて、25日以降は根室市の日の出の時間が早くなる。

3.根室市、銚子市、大阪市とも冬至を過ぎてからも「日の出の時間がどんどん遅くなっている」。場所によって違うが、1月7日から10日ぐらいまで日の出の時間がおそくなり、それ以降だんだんと早く日が昇るようになってくる。

大阪では1月8日前後の日の出が一番おそいのだ

ということは、「冬至が1年で一番日の出の時刻が遅い」という予想が外れたことになる。

調べてみるとこの現象は全国的なもの。

冬至から2週間以上日の出の時間が遅くなっていく現象はどう説明したらいいのだろう。

ここで大阪の2014年の日の出、日の入りの時間を国立天文台のデータからとった。エクセルにこのデータを読み込み、グラフにしてみた。それが次のグラフ。

IMG_20140106_0003
この表を見ると、大阪の日の出が遅いのは1月8日前後で、ここでは代表として1月8日の午前7時6分をあげておくことにする。
冬至の日の日の出は7時2分。
日没の時間を見てみよう。冬至の日の日の入りの時間は午後4時52分。
1年で一番早く日が沈む日は12月15日ごろで午後4時46分。ここでも1週間のずれがある。
では夏至ではどうだろう。
1年で一番早く日が昇り、一番遅く日が沈む日と言うイメージがあるが。
調べてみると、
1年で一番早く日が昇るのは、6月12日午前4時43分。夏至の6月22日の日の出は午前4時45分。
一番遅く日が沈む日は、6月29日午後7時16分。夏至の日の日没は午後7時15分。
小学校で学んだ知識ではどうもわからない事実にぶつかってしまった。
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理屈では冬至の日の出が一番遅くて、夏至の日の出は一番早いはずなのになぜこのようなズレが起きてくるのだろう。
このような結果を生み出す原因があるはずだ。
それは、地球が自転しながら太陽のまわりを周るー公転ーことに原因があるらしい。
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それはどういうことなのだろう。
このことはあらためて説明したい。
今回は1年で一番おそい日の出は冬至の日ではないこと、そしてそれには理由がある、と理解しておこう。

 

 

 

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