三角点を探る旅 その 14

徳島市内の三角点

眉山1

ここは徳島県徳島市。写真は徳島の観光ナビに紹介されている眉山(びざん)。眉のような美しい姿は市内のどこからも見える。
ここに徳島の一等三角点がある。
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ロープウェイに乗って山頂につき、まずモラエス館(日本ポルトガル領事館の総領事、日本を紹介し小説も残している。)を見学する。
外にでると目の前にパゴダ平和記念塔がある。これは「県ビルマ会が第二次世界大戦で戦没した多くの戦友たちの霊を慰めるために建てたもの」と紹介されていた。
この直ぐそばに一等三角点がある。
あまりのみごとな一等三角点にびっくりした。表示も立派、三角点そのものもきれい。
標高277mの眉山山頂。
徳島の一等三角点はすばらしい。

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三角点の後ろに回る。午後の写真なので影から判断できるが、こちら側が南。原則として標石の南側に「三角点」の文字がある。少し見えにくいが横書きで右から左へ「一等」の文字、たて書きで「三角」まで読み取れる。周りの三面をみたが、私が見た限りでは文字はわからなかった。

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眉山の山頂から見た徳島市内。川は吉野川。左側の山なみは香川県の方角。右側な島影は淡路島ではないか?
真ん中に見える森は徳島城があった城山。
ここにもう一つ、私が訪ねた三角点がある。

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徳島中央公園にある城山。案内掲示板にはきっちりと三角点のマークが記されている。三角のなかに黒丸印。小学校で習ったはずなのになぜか忘れ去られる三角点の印。
ここには徳島藩蜂須賀氏25万石の居城があった。
現在は石垣、堀、庭園が残っている。また徳島市指定天然記念物に城山原生林が指定されている。都会の中心に原生林があるという貴重な森である。

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その山頂にあるのが、四等三角点。
広場の少しはしの方に立派な四等三角点を発見した。標柱の周りには、保護石もきちんとある。さすが城山にある三角点。
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南側には「四等三角点」の文字。標柱が土に埋まっていたので、手で少し掘ってみた。北側には「地理」と見える。「地理調査所」か「地理調」で終わっているのかはもう少し掘らないとわからない。

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あとの面には「基」が読める。これは「基本」と書いてあるのだろう。もう一つには「003」の文字が彫られている。四等三角点には点のコードナンバーが彫られているということだから、これがそうだろう。

私は大阪では四等三角点を見たことがなかった。徳島で初めてみたことになるが、見事な四等三角点を見ることができてうれしかった。
眉山の一等三角点といい、城山の四等三角点といい、大切にされていることがよくわかった。

 

 

 

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