藍染体験

藍染め1

これはNHKの「八重の桜」のオープニング。

なんとバックは藍染めの作品。この作品を提供した徳島の「本藍染矢野工場」で藍染体験をさせてもらった。

IMG_6461徳島駅からJR高徳線に乗ったが降りる駅を間違えたのでタクシーで矢野工場へ。徳島は藍染めが盛んなのであちこちに藍染め体験ができるところがある。私はインターネットで「本藍染矢野工場」を知った。「八重の桜」のオープニングに使われた作品が作られたところには、是非行ってみたかったし、そこで藍染体験をしたいと思った。

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表からは藍染めの工場とは思えないような普通のお家。

でも中には写真のように土間には「すくも」がはいったカメが埋め込まれている。

名刺をいただく。「二代目 矢野藍游(やのらんゆう)」と書かれている。裏には「天然灰汁発酵建て本藍染技術保持者」とあった。でも見るからに若い人。こういう若い人達によって日本の大切な文化が伝承されているのが徳島の伝統なのかも知れない。

私達は2時間の体験だが、本格的に藍染めをしている藍染め教室もあり、そこではいくつもの絞りをつくり糸を丁寧にまいている人や布に糸を通している人もいた。私には全く想像のつかない作業のようだ。藍染め教室や私達の指導をされたのは二代目のお母さんのようだ。

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私はハンカチ(45cm×45cm)、妻は長めのストール(150cm×45cm)に挑戦することにした。まず、白く残すところを結ぶ。私は単純に一回だけ結んだ。妻は6回結んだ。この結ぶ場所や結ぶ固さにその人の個性が出る。

IMG_6446藍の色素はインジゴという青い色素なのだが水溶性ではない。これを微生物の力で発酵させてインジゴを還元して水に溶けるようにするのが日本の藍染めの方法だそうだ。この水溶液に糸や布を浸しインジゴを吸収させ、空気中に出すことによって酸素に触れさせて、インジゴを元の不溶性の色素に戻す作業が藍染めという(私の理解では)。

写真のようにカメの中で布を広げ、空気に触れないように浸けたまま、結び目にしっかりと液が浸透するようにする。この作業を3分。次に液のごく表面で布をしっかりとしぼり、タライなどのうえでひろげて酸素にふれさせる。これが2分。この作業を10回以上繰り返し、約1時間。妻は最後の2,3回前に二つの結び目をほどき、染める作業をした。ここの部分は少し淡い藍色になるというわけ。

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左の写真は空気にふれさせているところ。右の写真は水洗いをしているところ。水の中で結び目をほどき、きれいな水でしっかりと洗う。あとはアイロンがけをしてもらって体験終了。

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私達が体験中にも、二代目の矢野さんはカメの中の溶液をかき混ぜて、ひしゃくで灰汁のようなものをいれるなどの作業をされていた。一年間365日休むことなくこの作業をします、とおっしゃっていた。藍は生き物なんですね。カメの中に手を入れて作業をしたがじんわりとした暖かさがあった。温度調節も必要なのだろう。発酵している何億、何兆という微生物の状態を把握する職人の技が徳島の藍染めを支えているのだろうと思う。

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これが完成品のハンカチとストール。思った以上に色がしっかりと染まっている。
徳島駅でおみやげ品のお店をまわったが、こんなにしっかりと色が付いているのにはお目にかからなかった。
やっぱり本物にふれなくては藍染めの素晴らしさがわからないだろうと思った。
IMG_6440この本藍染矢野工場にはいろんな人が体験にきているようだ。
山本太郎さん、西川きよしさんのサインが目に入った。野球選手の新庄さんのものもあった。
アトピーの子どものお礼の作文もあった。藍染めのシャツはアトピーの子どもたちを優しく保護してくれるようだ。
二代目矢野さんの結婚式には、式服のモーニングとウェディングドレスを藍染めで作成されたそうだ。そのステキな写真もあった。
合成インジゴが発明され藍の生産が激減し、第二次世界大戦中には生産が禁止された藍染めの文化を現在に伝えたのは徳島の生産家であったという。その意気込みの一端ががこの体験を通じて伝わってきたような気がした。
IMG_4734IMG_4726めずらしい藍の製品が売っていたので買うことにした。
孫娘には藍のスカート、アトピーでちょっと悩んでいる孫娘のお父さん(私達の息子)には藍染めのバスタオル。
大阪では見ることのなかった品物だから、お買い得かもしれない。
帰りの電車が気になるので相談すると、すぐにタクシーをよんでもらえた。ちょうどホームに来ていた電車に乗って徳島駅に行くことができた。
藍染めの本物にふれることができたし、人のぬくもりにもふれることができたラッキーな日であった。 

 

 

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