池上 彰が聞いてみた−「育てる人」からもらった6つのヒント

IMG_20131030_0001この本は妻からすすめられた本。なんでも新聞か雑誌の書評で知ったとか。
図書館の予約も多く、なかなか順番が回ってこなかったというので、私も読んでみた。
まえがきで池上さんは「ひとつのことに道を究めた人の話からは、学べることがたくさんあります。その人の話は、その道のことであっても、それ以外のさまざまな分野に通じることだからです」と書いている。
6人との対談集だが、その対談で池上さんが大事だと思ったことを「なるほど!池上彰がもらったヒント」としてまとめてあるのも特徴だ。
目次から見てみよう。
◎王 貞治さん(元プロ野球選手、監督)
「自分の役割に気づけるとプレーが変わる−『見ていてくれる』がやる気を生み出す。
◎瀬戸内寂聴さん(作家、僧侶)
「『思い』が集まれば世の中を変える力になる−未来は子どもたちが作り出す
◎福原義春さん(資生堂名誉会長)
「読書がもたらす成功体験−わからないところがあるくらいの読書が人を成長させる」
◎乙武洋匡さん(作家)
「色とりどりの教師が個性あふれる子どもを育てる−自分の頭で考える。それが未来をひらく鍵」
◎齋藤 孝さん(明治大学文学部教授)
「学びの『技』と『型』を子どもの伝えよう−問と発見の魅力で子どもは動き出す」
◎川口淳一郎さん(JAXA 宇宙科学研究所宇宙航行システム研究系教授 元「はやぶさ」プロジェクトマネージャー)
「教育は技術ではなく、創造力が必要な芸術−人材教育は教える側から変えていく」
どの対談も素晴らしい内容だ。子どもの前に立っている人は是非とも読んだらいい本だ。最初の王さんとの対談ではたまたま正座して読みはじめたら、正座をくずさずに読んでしまった。

乙武洋匡さんがどうして教員免許をとって教師になろうとしたのか、瀬戸内寂聴さんが無情という言葉を「つねならぬ」と読んでいる意味は、とか興味が尽きない。本は対談の年順に並んでいるのでない。乙武さんのあとに斎藤さん、最後に川口さんを持ってきているのも池上さんのメッセージがそこにあるのだろう。
本の内容についてはこれ以上にふれない。読んだ人がもったそれぞれの感想や意見が大切だから。
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この池上さんの本のもとについて池上さんはこう説明している。
−ここで取り上げられているインタビューは、帝国書院が全国の先生や教育委員会の人向けに発行している冊子「階−きざはし」に連載されてきたもののうちの6人です。掲載当時は紙幅の関係で内容を圧縮しなければならず、実にもったいないという思いがありました。読者からも、「もっと読みたい」という希望があり、ここに結実しました。掲載時に泣く泣くカットした部分を復活させ、読み応えのあるものになったと思います。−

私は「階」という本については知らなかった。帝国書院のホームページをみると2006年から発行していることがわかった。手にとって見たいと思い、ホームページの「お問い合わせ」に「池上さんの本で階を知った、読んでみたいので、実費でもいいから手に入れることができないか、是非教えてほしい」という内容のメールを書いた。

それから一週間ほどして私の家に電話がかかってきた。東京の帝国書院の本社から。
「階は教育関係者だけに限ってお渡ししている冊子ではありません。無料で配っているものですから、読んでいただけるのならこれからお送りしますが」
私は感激して「お願いします」と答えると、重ねて、「もし必要でしたら本社にあります在庫を、全部そろっているわけでなありませんが、お送りしてもよろしいですが」
なんとうれしい申し出。
私はうれしくてたまらなかった。読者の質問にこんなに丁寧に答えてもらえるとは。見たこともあったこともない読者を大切にする帝国書院の会社としてのポリシーが、社員一人ひとりに根づいているのだろう。それから三日後、「階」のバックナンバーが宅配便で送られてきた。さすが全国シェアの会社である。上の写真はその「階」からとったもの。

「池上彰が聞いてみた『育てる人』からもらった6つのヒント」は図書館にあるが、自分用に買った。「階」は教育関係の人は、学校や働いている施設で簡単に手にすることができると思う。これも手にとって読んでみるとよい冊子だ。

 

 

 

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