ミュージカル「レ・ミゼラブル」

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 新しくなったフェスティバルホールでのミュージカル「レ・ミゼラブル」を見に行く。今年の大阪のチケットはすべて売り切れ、という評判のもの。
平日といえどもたくさんの観客、二階席には高校生らしい団体客が三組ほど来ていたようだ。今日の出演は下の写真を。
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「レ・ミゼラブル」は小学校の時に「ああ無情」という題で子どもむけの本を読んでいた。また最近の映画(アン・ハサウェイがファンテーヌを演じたフイルム)でも見ていたので直ぐに舞台に入っていくことが出来た。

買ったアルバムを見ると、今回の舞台は新しくなった脚本・演出のもの。それが映画にも使われた、ということだから映画の展開が舞台とほぼ同じなのはあたりまえということに気づいた。終わったあと「あの場面はわかりにくかった」と話している人がいたが、私は映画を見ておいてよかったと思った。
映画のオープニングの囚人たちが船を引っ張る場面が、舞台では写真のように表されていた。
映像をうまく利用した舞台の使い方が見ていて楽しかった。
IMG_20130912_0005 初めて知ったことだが、ヴィクトル・ユーゴーは画家でもあったのだ。その作品からのインスピレーションをもとに舞台背景が構成されていることを知って驚いた。「レ・ミゼラブル」はヴィクトル・ユーゴーが1862年に発表した小説で、1815年~33年のフランスが舞台になっている。
ざっと歴史を振り返ってみると、
1789年 フランス革命
1792年 ルイ16世、マリー・アントワネットが処刑される。
1804年 ナポレオン1世が皇帝になる。
1814年 ライプツィヒの戦い。ナポレオンが敗れ退位し、ブルボン家が王として復位する。
1815年 ナポレオンがエルバ島から脱出し皇帝に復位するが、ワーテルローの戦いで敗戦し失脚する。
−−−−−−−>レ・ミゼの舞台はこの年から始まる。
ルイ16世の弟、ルイ18世が王に復位する。
1824年 ルイ18世死去、シャルル10世が王に即位。
1830年 アルジェリア出兵
7月革命。自由主義を唱える学生・労働階級が絶対王政の政治体制に反対し、パリにバリケードを築く。
−−−−−−−−>映画のクライマックスシーン

今から約200年前の時代が舞台になっている作品だが、今も私達の心を打つのはどうしてだろう。

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上の写真は買ったプログラムからのもの。舞台では最後の場面となる。
私が感心したのは、立ち姿の美しいこと。
まっすぐに立つというのは簡単なようで難しい。私は乗馬の時にたえず「姿勢」と言われる。「自分ではまっすぐと思っても、それは少し前傾になっています。もっと胸を張って、肩甲骨の間を狭めて」と何回も注意を受ける。俳優さんたちは地面に垂直に立っている。

「レ・ミゼラブル」の舞台は私はこれが最初。ブログなどを見ると、前回の演出のものから数えて30回見たとか、お目当ての俳優さんの声をやっと3回目に聞けたとか、すごい人が多い。でも今日の高校生の団体鑑賞のように、そして私のように最初で最後の鑑賞になるかなあ、という人も多いと思う。全く私のような素人の感想は「見てよかった。機会があれば多くの人がみてほしい」。

ジャン・バルジャンを演じたキム・ジョンヒョンさん、体も声も立派。低い声から高い声まで迫力いっぱいに歌う。
ファンテーヌの知念里奈さん、薄幸なすがたが痛々しいくらい。でも歌い上げる声は胸を打つ。
コゼットの青山郁代さん、なんと美しい声、へーぇ、人間ってこんなに優しい声で歌えるんだ。マリウスが一目惚れするはずだ。
アンジョルラスの上原理生さん、バリケードの中で歌う姿は闘士。仲間を鼓舞する歌ってこういうんだな。

このミュージカルは複数のキャストだから他の俳優さんもきっと素晴らしいのだろう。今回の舞台しかわからないけれど最高の舞台だったと思う。

さて、たくさんの素晴らしい歌が歌われているが、私が一番印象に残ったのが「民衆の歌」。この歌を聞くと集会やデモ行進でよく歌った「インターナショナル」や「ワルシャワ労働歌」を思い出す。Youtubeに「民衆の歌 イベントバージョン/オールキャスト」というのがあったので紹介する。

www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=o2PEvW14ZY8

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舞台が終わったときはもちろん大きな拍手とスタンディングオベーション。それを見て二階席の高校生達が喜んでいた。
近くの席の人が「今日見に来た高校生は幸せだね」と言っていた。
左の写真は舞台が終わったあとのフェスティバルホール。帰りの階段でおもわず「民衆の歌」が流れたら行進したくなるだろうなあと思った。

素晴らしい舞台、歌は人に元気を与える。

「民衆の歌」は日本での曲名。オリジナルは「Do You Hear the People Sing 」

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

Will you join in our crusade?
Who will be strong and stand with me?
Beyond the barricade
Is there a world you long to see?
(略)
*大阪人はユーゴーというと阿倍野のユーゴー書店を連想する人も多いのでは。専門書が多く、仕事帰りによったり、待ち合わせの場所としても便利だった。便利だったと過去形なのは今はもうないのだから。アベノ再開発で姿を変えていく店も多いようだ。

 

 

 

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