The Descendants

ファミリー・ツリー

ファミリー・ツリー3 プリンセス・カイウラニのDVDを見終わったあと、もう少しハワイを舞台にした映画を見たいなあと思った。そしてさがしてみると、あったあった。「ファミリー・ツリー」。ファミリー・ツリーというタイトルは映画の予告編などで目にしていた。家族の樹、家族の系譜という感じかなあ、と思うぐらいだったが、なんとこれは日本でつけられた題名。
実際の映画のタイトルは「The Descendants」、意味は「子孫」。どうして子孫なのか、ここにハワイにルーツを持つ人が感じるに違いない意味がある。

ファミリー・ツリー 内容は、ホームページによると、「ハワイで暮らすある家族に起こる出来事を描いたドラマ。祖先の土地を受け継ぎ、ハワイで妻と2人の娘とともに暮らすマット・キングだが、ある日、妻のエリザベスがボートの事故でこん睡状態に陥ってしまう。さらに、エリザベスには不倫の相手がおり、離婚まで考えていたことが発覚。友人や長女もその事実を知っていたことにがく然としたマットは、自らの人生を見つめ直すことになる。第84回アカデミー賞で脚色賞を受賞。」とある。
映画の展開は見るものをあきさせない。さすがはアカデミー賞で他の部門でもノミネートされた作品だ。

ファミリー・ツリー2

映画の最後に、一族に信託統治をまかされている広大な土地をどうするかいう話し合いがある。7年後には信託期間がすぎる。それまでに売れば巨大な利益が自分たち一族のものになる。多くの親戚が開発を希望する。利益があるからだ。そして親戚たちはマットに「みんな家族−ファミリーだろう?」と迫る。
悩みに悩んだマットは言う、「売ってしまえば、守るべきものを永遠に失ってしまう。」「われわれはルーツを忘れている。ピジョン英語もハワイ語もしゃべれない。」「われわれにはハワイアンの血が流れている。子どもたちもそうだ。」
そして、「150年前にふとしたことから手にしたこの土地を売るのではなく、所有し続ける方法を考えよう」と提案する。ここにdescendantsという意味が反映されている。家族の樹や家族の系譜という意味合いに通じるものもあるが、ハワイアンとしてのdescendantsがこの映画のバックにあると感じた。ハワイがアメリカに併合されてからのハワイアンの、自分たちのアイデンティティを守る闘いが、拳をあげる闘いだけではなく、意識の中で着実に広がっていることを感じさせる映画だった。

 

 

 

 

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